カレッジマネジメント223号
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18DXとはデジタル・トランスフォーメーションの略語であり、各種のデジタル技術を駆動して価値を創造することを意味している。具体的には、IoTを利用してフィジカル空間の様々なデータを収集し、それをサイバー空間上のクラウド上においてAIで分析し、その知見を人間社会をより良くすることに利用するものである。図1に見るように、フィジカル空間にサイバー空間を融合させたサイバー・フィジカル・エコシステムがそれであり、この動きは一層加速されよう。タクシーの配車アプリがその一例と聞けば、イメージは明確になる。人間が調整していたタクシーに対する需要と供給をアプリが行ってくれることで、タクシー利用者もタクシー会社も時間や手間のコストを下げることができ、ここにwin-winの関係が生じる。しかしながら、反面、DXが実現する技術は、サイバー犯罪・攻撃の恰好の対象になる。フィジカルな社会生活がグローバル化している中、サイバー空間における犯罪や攻撃は大規模化し、社会に莫大な損害を与えるというリスクがある。では、社会の利便性を高め、かつ、リスクを最小限に抑制するにはどうすべきか。これが、情報セキュリティという考え方だ。世界中で情報セキュリティ対策の重要性が謂われているものの、それに対応できる人材育成が追いついていないのが日本の現状である。こうした中、情報セキュリティに特化した人材の育成をリクルート カレッジマネジメント223 / Jul. - Aug. 2020後藤厚宏 学長ソフトウエアソフトウエアサプライチェーンにおけるDX価値創造DX(クラウド・AI・IoTシステム)による価値創造クラウドサービスAIサービスフリーウエアファームウエアIoTシステムIoTシステム多数のIoT機器が連携して構成コネクテッドカー産業データ分析制御電力システム化部品製品物流部品製 造流 通構 築運用サイバー空間フィジカル空間図1 DXとサイバー・フィジカル・エコシステムDX時代の社会の信頼と安心を創る情報セキュリティ大学院大学DX時代の申し子1CASE

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