カレッジマネジメント223号
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36リクルート カレッジマネジメント223 / Jul. - Aug. 2020国際ファッション専門職大学は、学校法人 日本教育財団により2019年開学した専門職大学だ。その根底にあるのは、「これからのファッションは今までにない学びが必要」という危機感である。ではファッション業界では何が起こっているのか。元文化庁長官で国際交流・文化芸術に造詣が深い近藤誠一学長は、「高い専門知識のみならず、それらを歴史的・国際的流れの中で位置づけできる深い教養が必要になってきています」と話す。強調するのは「コンセプトメイクする力」だ。「現在、国際社会では一元的な価値体系を重んじる動きがあります。それはとても便利ですが、そもそも多様な世界の在り様を1つの枠で測るのは不可能であり、個性が損なわれてしまう。ファッションや芸術がそうした潮流に染まることがないよう、我々は強い危機意識を持っています」(近藤学長)。その対極にあるもの、人によって異なる感性、地域ごとの特性、スピードや標準化により駆逐されてしまうオリジナリティーこそがクリエイティブの源泉であり、国際競争力になるという。一方で価値観やライフスタイルの多様化から、人々が求めるものも変化しており、単に機能優位だけでは選ばれない時代。背景にあるストーリー、美しさ、想い等で商品価値が示される。今こそオリジナリティーに目を向け、個々の特徴を抽出するコンセプトワークのスキルと、自ら創る技能を併せ持つ人材が必要との課題意識から設計したのが、国際ファッション専門職大学だ。コンセプトワークとは、多様な価値があるなかで、どう筋道をつけて何を立てていくのかを定義できる力。服を創るだけではなく、その先へ。それが大学全体のコンセプトだ。近藤学長は、ファッション業界で活躍するために必要な要素を「情熱」と言い切る。重視するのは学生の多様性だ。「教育とは知識を教えるのではなく、いかに人間として有意義に生きていくかを教えるものです。学生一人ひとりが持つ情熱に起因した潜在能力を引き出すことが、やりがいのある人生を創ることにつながる。我々は個人のモチベーションを最大化するためのカリキュラムや指導体制を揃えていますが、学びの起点となるのは各自の情熱です。それがなければ芽は出ない」(近藤学長)。カリキュラムでは理論と実践の接続を重視し、1年次から演習科目を配置。3年次からは全員国内外の実習・インターンシップが必須である。国内外のファッション企業・ブランドと提携し、業界人が教授として指導・講義する機会が多く、業界最先端のトレンドや状況に見聞を広めることができる。そのほか、ファッション業界に特化した実践英語、最新のデジタル機器を用いた作品制作、映像等のメディア技術を活用した展開学習も実施する。展開科目では発信力を高めるための科目群と、海外実習や国際知財論といった国際科目群に加え、文化人類学を多く取り入れた。物事のルーツから現状の所以を明らかにした上でコンセプトワークを行う力を養成する。近藤誠一 学長国際ファッション専門職大学設置年度2019ファッション業界に必要なコンセプトメイカーを育成する多様性を基盤に自らの情熱起点で学修を磨く修学キャンパスは新宿・大阪・名古屋の各駅前に立地学生一人ひとりの情熱を軸に理念に誠実な教育を展開
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