カレッジマネジメント223号
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5リクルート カレッジマネジメント223 / Jul. - Aug. 2020現在の大学における人材育成の傾向をまとめると、大きく3つに大別することができそうだ。まず、全学共通教育として、学生全体にリテラシーレベルの知識やスキルを身につけさせるというものである。2つ目は、学部・学科を新設・改編して、応用基礎レベルの知識・スキルの習得を目指すものである。情報理工系の改組だけでなく、文理融合型の新たな教育を構築する学部・学科が主流になりつつある。そして、3つ目は大学院あるいは研究所を設立し、エキスパートレベル、あるいはトップクラスの人材育成を目指すものである。今回の特集では、3つの方向性について独自性を活かしながら取り組んでいる大学・大学院を取材した。いずれの大学の取材においても、「文理融合」という言葉が何度も出てきた。DXを成功させるには、いかに社会に実装し、現場の課題解決に活かせるかが課題になる。そのためには、いわゆる数理データ理論だけではなく、経営学や心理学、社会学的な要素も重要になってくることが想定される。大学に入学する以前の教育改革も進んでいる。2025年には、小・中・高において新学習指導要領に基づいて、プログラミングの基礎やデータベースの基礎を学んだ学生が大学に入学することになる。まさに今、大学はこうした学生達をどのように育成して、社会に送り出すのかを本気で考える時期に来ている。その取り組みによって、2025年には大学間で大きな差がついている可能性が考えられる。「2025年の崖」は大学にも起こりうるのである。(本誌編集長 小林 浩)P6-11数理・データサイエンス・AI教育と、その先の大学教育のデジタライゼーション西山崇志 文部科学省高等教育局専門教育課 企画官P12-15数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが目指すもの北川 源四郎 P16-17Interview産学協働でAIリテラシーを高めるグローバルなAI人材教育に期待企業情報化協会 AI& ロボティクス研究会委員長 森正弥氏に聞く森 正弥 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員P18-29AI・データサイエンス教育の先端事例CASE 1 情報セキュリティ大学院大学CASE 2 関西学院大学CASE 3 武蔵野大学数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム議長東京大学数理・情報教育研究センター 特任教授※経済産業省「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」

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