カレッジマネジメント223号
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51リクルート カレッジマネジメント223 / Jul. - Aug. 2020目標が明確な学生にはその達成に向けてのフォロー、明確な目標を持たない学生に対しては、自分の夢を見つけ、将来像を描けるよう、個人の特性を見据えながらのサポートを実施している。1年生はゼミIの担当教員、2年生以上は所属する専門ゼミの教員がアドバイザーを務める。大学4年間での切れ目のない支援を目指している。専門ゼミは必修ではないので、ゼミに入らない学生には、教務委員会の担当教員がアドバイザーになる。アドバイザーは、随時学生の相談に乗るだけでなく、春学期、秋学期に1回ずつの年2回、担当する学生全員を面接して、様子を確認していく。「特定された目標ではない、社会人になりたいとかの一般的なものが悪いわけではなくて、そういう学生がすごく伸びていくというのもあります。いかにその学生が自分に自信をつけてやっていくようにするかを考え、そこに手間暇をかけて色々やることは非常に大きなポイントだと思います」(寺内学長)。続く取り組みが、経営学部を開設した2001年度頃に検討を始め、2005年度からスタートした「高千穂マスタープラン」。各学年各学期の行動指針と、「授業」「ゼミ」「学友会・課外活動」「キャリア(就職)」の4グループに分かれた学内行事が「マスタープラン」として一覧になっており、それを参考に学生自身が個人の目標を設定が2019年6月から検討され始めた。マスタープランを参考にした目標管理シートを学生一人ひとりが作るところまではそのまま踏襲。大きく変えたのは、「到達度の確認」を重視した点だ。「『マスタープラン』を一歩進めて、学生が自分で自分の目標について、何が今できていて、何ができていないかを確認して成長実感を得られるようにしていくのが、一番大きなポイントになります。また、教員が『君はここまできているよ』と成長を共に振り返ることによって、本人の実感をもう一度、意味付けすることで、いっそうの成長実感につなげていきます」。学修成果を可視化するツールとして「高千穂Can-doリスト」を作成する。文字通り「高千穂大学でできるようになること」の具体的なリストで、大学が学生に提供する教育の到達目標を示すものだ。現在は1年生の全学部必修科目「ゼミI」「英語I/II」「基礎コンピュータI/II」、商学部と経営し、大学生活4年間をどのように過ごすかの具体的な行動を、「目標管理シート」を使ってプランニングするものだ。学期ごとに、学生が記入した用紙をアドバイザー教員がチェックして、本人と共に振り返りをする。この取り組みが重要かつ有効だということは間違いない。ただ、実施上の課題も多かった。寺内学長は、一教員だった当時をこう振り返る。「スタートして数年のうちに、教員たちの間では『なかなか手間暇がかかって大変だね』という話にはなっていました。また、マスタープランに沿って個人のプランを出すこと自体は簡単にできるのですが、それに対して学生自身がどこまでできたかをチェックするのがなかなかできないという課題がありました」。そこで、「高千穂マスタープラン」の進化版として「現代的高千穂教育」と「ハイブリッド型サポートシステム」現代的高千穂教育(イメージ)1年2年3年4年ハイブリッド型サポートシステム就職版Can-doリスト高千穂リスト[Can-doリスト]ディプロマサプリメント課題解決[ゼミナール教育]成長実感【学生が随時現状把握・目標設定】高千穂大学でできるようになることアドバイザー制度ゼミⅠゼミⅡゼミⅢゼミⅣ学生が自身の目標をプランニングする「高千穂マスタープラン」学修成果を可視化する「高千穂Can-doリスト」

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