カレッジマネジメント223号
9/66
9リクルート カレッジマネジメント223 / Jul. - Aug. 2020文部科学省では、「AI戦略2019」にて「数理・データサイエンス・AI」は今後のデジタル社会の基礎知識、すなわち「読み・書き・そろばん」として捉えられ、大学・高専の全ての学生が身につけておくべき素養、と位置づけられたことを踏まえ、図4に示すとおり、数理・データサイエンス・AI教育に関し、リテラシーレベルからエキスパートまで、体系的な人材育成の取り組みを実施している。強調したいのは、数理・データサイエンス・AI教育は、高等学校卒業後の学生を主たる対象としたこれまでの教育ではなく、学生、そして社会人が、いつでも・どこでも学び、スキルアップデートできる環境を整えることを目標としていることである。これを実現するため、文部科学省では、平成29年度(2017年度)から、大学関係者による「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」を立ち上げており、モデルカリキュラムの検討・策定、教材開発、教育に活用可能な実課題・実データのデータベース整備、教員のFD(ファカルティ・デベロップメント)などを精力的に進めている。このコンソーシアムが中心となって、国公私立大学・高専を含め、数理・データサイエンス・AI教育を全国で展開していくための取り組みを進めていきたい。文部科学省の「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」の活動のひとつに、数理・データサイエンス・AI教育のモデルカリキュラムの検討・策定がある。先に述べたとおり、令和2年4月に、リテラシーレベル教育のモデルカリキュラム※を策定し、学修目標、活用イメージ、学修内容、キーワード(知識・スキル)、教育方法などをまとめている。なお、あらかじめ述べておくが、各大学・高専においてカリキュラムを検討、実施するにあたっては、各大学・高専の教育目的、分野の特性、個々の学生の学習歴や習熟度合い等に応じて、このモデルカリキュラムの中から適切かつ柔軟に選択・抽出してもらう図3 数理・データサイエンス・AI教育 認定制度・モデルカリキュラムの検討スケジュール2019年度2018年度2020年度2021年度(2020年度~)制度構築・周知公募第1回認定開始(リテラシーレベル)第2回認定開始2021年度中を目途に、応用基礎レベルも含めた検討結果まとめモデルカリキュラム(リテラシーレベル)モデルカリキュラム(応用基礎レベル)検討結果まとめ(2019年度末)(2020年度末頃)認定制度構築AI戦略2019 策定(2019年度)企業・大学・高校関係者による認定制度設立にむけた検討〔内・文・経〕【検討内容】・認定における審査方法等・認定基準の策定(リテラシーレベルを中心に)・産業界での活用方策(2019年夏)サンプルモデルプログラム募集〔内・文・経〕 ・大学・高専の既存プログラムを広く募集(2017年度~)数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム2020年3月30日検討結果を踏まえ報告書を策定・公表2020年4月15日策定・公表検討結果を反映検討内容をインプット事例をインプット検討結果を反映応用基礎レベル認定検討(2019年度)・(文系にも実装可能な)リテラシーレベルの カリキュラム検討(2020年度)・応用基礎レベルの カリキュラム検討文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育の取り組み(高等教育段階)モデルカリキュラム(リテラシーレベル)の策定特集 AI・データサイエンス教育と大学
元のページ
../index.html#9