カレッジマネジメント225号
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23リクルート カレッジマネジメント225 / Nov. - Dec. 2020高校2年生までに7割強がオープンキャンパスに参加しているが(進学センサス2019)、急な中止やオンライン化で情報収集に苦労しているようだ。“困っていること”の2位以下は、2位「キャンパスや実際の授業の様子などの雰囲気」36.5%、3位「学びたい分野を選ぶための情報」22.8%で、実際にキャンパスに行けないこと等、情報収集不足が影響していると考えられる。“今欲しい情報”については、2位~5位までは2ポイント差でほぼ横並びのスコアとなった。男女別に見てみると、全体的に女子のスコアのほうが男子より高いが、特に「オープンキャンパスや説明会情報」と「キャンパスや実際の授業の様子などの雰囲気」はギャップが大きい。気になるコロナ対策については、「コロナの影響への経済支援情情報」29.0%、3位「各学校のホームページ」26.3%と続く。驚いたのがSNSやブログ利用意向の高さだ。進学関連情報の入手経路について経年で調査しているが(進学センサス2019)、最新でも8.0%で、非常に低かった。回答者が異なるため、単純比較はできないが、WEB OCを始め進路情報の急激なオンライン化により、公式SNSアカウントを開設する学校も増えてきており、学校からの発信量が増えたことも影響していると考えられる。高校生利用者の多いTwitterやInstagramなどSNSの活用は広報上外せない必須のものになってくるだろう。一方、「各学校の公式アプリ」は7.8%であり、高2時点における情報収集段階の利用意向はまだ高くない。報」6.8%、「オンライン授業に対応しているかなどの学習環境情報」7.3%と10%未満で、高校3年生の半分以下(図表2「志望校のコロナへの対応情報」23.3%)となった。先行き不透明、かつ実際に入学するのはだいぶ先なので、進路検討のための情報としての優先順位は下がっているのではないだろうか。インタビューしたある高2女子は「コロナ対策は国がしなければならないと言っており、学校は対応して当たり前なのでわざわざ調べない」といっていた。では、情報をどのように収集しようとしているのだろうか。図表10に今後利用したい進路に関する情報収集行動について示した。1位は「キャンパスへ直接行くオープンキャンパス」30.0%、2位に「SNSやブログでの特集コロナ禍と2020年の進路選択Part 1 高校の今と進路選択(%)05101520253035全体男子女子図表10 コロナによる影響を受けて、進路に関する情報収集行動で今後利用したいもの(複数回答)調査数キャンパスへ直接行くオープンキャンパスSNSやブログでの情報各学校のホームページ高校の先生からの情報やアドバイス高校でもらった進学情報誌WEB進学説明会・ガイダンス(リアルタイム・動画配信)進学情報サイト(Web)WEBオープンキャンパス(リアルタイム・動画配信)会場へ直接行く進学説明会・ガイダンス自宅に送られてきた情報誌やDM(ダイレクトメール)WEB個別相談友人・先輩からの情報やアドバイス塾・予備校の先生からの情報やアドバイス・配布された資料家族からの情報やアドバイス書店で買った進学情報誌・本各学校の公式アプリテレビ・ラジオCM電車の中の広告・駅の看板など新聞広告特にない全体40030.029.026.321.020.320.319.819.015.313.012.312.010.810.39.87.84.83.02.022.8【属性別】男女別男子20227.228.222.821.318.816.319.816.814.912.411.910.911.98.910.48.45.93.02.023.3女子19832.829.829.820.721.724.219.721.215.713.612.613.19.611.69.17.13.53.02.022.2最もポイントが高い※「全体」降順ソート2~3番目にポイントが高い

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