カレッジマネジメント225号
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65リクルート カレッジマネジメント225 / Nov. - Dec. 2020た学生や教職員の交流が盛んに行われる、新たな教育・研究環境となることを期待している。また、各研究室からパサージュへ出るエリアには各学科専用の学生ラウンジを設けている。この場はマグネットスペースとしての役割があり、ミーティングなどのように時間を決めて集まるのではなく、「人が自然と集まってくる空間」であるところがポイントだ。より活発なコミュニケーションのなか、学生の自由な発想が生まれる空間になるだろう。「OECUイノベーションスクエア」は、2022年春に東側半分の第2期エリアが竣工すると、地上3階、延床面積約1万9500㎡の教育研究施設となる。寝屋川キャンパス大規模リニューアルは、2023年に完成する予定だ。80年にわたる歴史と伝統を踏襲しつつ、時代の変化に先駆けた取り組みで実学と情報教育の強みを発揮し、これまでにない価値とコミュニケーションを創出。学びの形を進化させていく。文/上野紗綾(学校法人大阪電気通信大学 広報部)学生が集まる1階のメイン通りには、学務部、就職部、国際交流センター、資格学習支援センターなどの学生支援の窓口エリアがあり、学生が気軽に声を掛けやすいハイカウンターや、個別の相談などじっくり話を聞くためのローカウンターを設置した。2、3階には研究室、実験室、教員室といった教育研究施設エリアを構成。研究室は、広いワンフロアを壁ではなく家具で間仕切る設計となっており、隣の研究室の学びを感じ、刺激を受けることができる。学部学科の枠を越え柱や壁を取り払った研究室エリア。家具で間仕切りすることにより学びの「見える化」を図る。ガラス張りになっており、廊下から中の様子が見えるオープンな実験室。学生ラウンジ「da Vinci」。飽くなき好奇心を原動力に多種多様な分野を探求した、偉人レオナルド・ダ・ヴィンチから命名。3階の実験室エリアにあるガラス張りのラウンジで、学生達の横のつながりを生む空間になっている。各学科の研究室出入口に設置されている学生ラウンジ。オープンキッチンが備え付けられており、それぞれの学科に合わせて家具や配置が異なる作りになっている。

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