43リクルート カレッジマネジメント226 / Jan. - Feb. 2021次世代教育学部では、教員志望の学生が国内やニュージーランドの小学校で3日間、表現教育の実習を行います。児童と一緒に歌とダンスのショーを創り上げる感動が「教員になりたい」という意欲に繋がります。また、体育学部では毎年2000人規模の「体育祭」を学生達が企画立案、当日の運営まで行います。今年はコロナ禍で行事が中止となるなか、困難を乗り越え、感染対策も万全に開催し、危機管理対応を学ぶ機会にもなりました。2016年に開設した経営学部現代経営学科も、現代社会で生じる「今」の経営課題を解決する力の養成を目指します。「ビジネスプランコンテスト」で起業家精神を鍛え起業する者もいます。また、1年次から1年間留学する「グローバルビジネス」「ビジネスマネージメント」コースに加え2021年度に「公共経営」コースを開始、社会が求める「マネジメント能力」の育成に取り組みます。全学部を通じ希望する学生は、追加授業料なしでIPU New Zealandへの留学が可能で、26か国を超える学生と共にまさにグローバル人材に育っていきます。メンター制度などキャリア支援で 「4年後に責任を持つ」大学へ「教育と体育の融合」の体現と全国的な活躍を願い、8部(現18部)の体育会を創設、指導者には柔道の古賀稔彦をはじめ、日本や世界で活躍したアスリートを監督、コーチとして招聘しました。IPUの初年次教育のメンター制度では、第一線で活躍した体育会の指導者にもメンターに就任してもらい、鍛えられた人間力やリーダー性を学びます。1年次必修科目のフレッシュマンセミナーでは、学部ごとに全員で受講し「チームIPU」をメンターと共に醸成しています。3年次には学生有志による学習会「四志会」が始まります。教員・保育者志望の「大志会」、公務員志望の「立志会」、優良企業就職志望の「翔志会」、柔整国家試験突破の「健志会」など、80~100人が入会テストに挑戦し参加します。例えば大志会には教員に加え校長や教育委員会経験者等、現場を熟知している実務家教員を配置し、教育現場の問題解決に対応できる即戦力養成を目指します。『大学ランキング2021』(朝日新聞出版・2020年版)に、教員合格者が180名、小学校教員採用数で中四国私立大1位、公務員合格者が253名、警察官採用では中四国1位、柔道整復師合格者数も中四国九州1位にランキングされました。一般企業内定率も287名中97.2%、うち上場企業の内定者は4割超の119名となっており、IPUで学生は「夢・挑戦・達成」を実現しています。非認知能力の養成で人間力を磨く専用学舎 「DISCOVERY」現代社会では、認知能力(学力)に加え、非認知能力(人間力)の養成が強く望まれます。IPUでは2019年、他に先駆け、世界的建築家安藤忠雄氏による非認知能力育成専用学舎「DISCOVERY」を完成させました。ここでは、教員志望の学生が、科学的に模擬授業の実践できる「コーチングラボ(特許申請中)」や、思いを語り伝える「プレゼンテーションラボ」、徹底した議論を尽くす「ディベートラボ」など専用教室で様々な角度から非認知能力を磨きます。本学では、新型コロナ感染拡大当初より、オンライン授業体制をいち早く整え、メンターもデジタル指導を行うなど、ハイブリッド型の授業を展開しています。教員と学生との距離が近いと評価されるIPUで、オンラインでもその絆が強くなったことは感慨深いことでした。入国できなかった海外留学生も、約1年間のオンライン授業を経て本学に迎えられ安堵しています。現在、IPUNZに留学しながらオンライン教育を通して日本の教職免許を取得できる仕組みを整備しています。オンライン教育の拡大を機に環太平洋大学構想の完成に向け前進しています。もちろん、対面による実習・実技の教育は本学にとって欠かせない教育です。オンラインと対面のブレンド型の教育を推進し、どんな状況下でも「4年後に責任を持つ」を信念に、全力で学生達の「夢・挑戦・達成」に寄り添っていきます。
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