カレッジマネジメント227号
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13リクルート カレッジマネジメント227 / Mar. - Apr. 2021特集 ニューノーマルの学生支援COIL型授業・プログラムの一層の充実を図るして学ぶことができ、かつ、双方の担当教員も一緒に授業運営を行うので、学生個人ではうまく解釈できないことも教員が気づきを与えてくれます。それが特に専門科目を学ぶうえで有効で、留学の代わりでもなく補完でもない、新たな可能性を感じています」(杉村氏)。留学再開の目処が立たない中、杉村氏は「COILを取り入れた教育の一層の充実をはかりたい」と話す。「授業と授業をつなぐCOILが教育手法として重視される流れは、コロナが収まっても変わらないと見ています。その流れにいち早く乗り、教育の質を保ったプログラムやコンテンツを作れるよう、連携先の大学と協働学習のあり方を模索していきます。まだ最適解は見いだせていませんが、留学とCOILを切れ目なく接続させられるようなこともやっていきたいですね」。一方、佐藤氏は、留学生を送り出す部門として事前教育のアップデートに取り組む。「学生を送り出す際に私達が最も重視するのは『安全』です。そのため、これまでは犯罪やテロから身を守れるよう事前教育を行ってきましたが、どこかに感染症に関する内容もCOIL型授業の様子。米国モンタナ大学の学生と協働学習を行った。看護学科「国際協力方法論」でのCOIL型授業の様子。米国、モンゴルの看護学部と接続した特別講義。加えていきます。また、今後、渡航が可能な状況となり留学プログラムが再開すれば、留学を強く希望していた学生が一斉に動き出すので、その意欲や流れを止めずにスムーズに送り出せるよう工夫していきたいですね」。現地に行かずとも、現地の学生と協働学習できるCOIL。上智大学での今後の展開に期待したい。(文/浅田夕香)年間300〜400人の学生を交換留学に送り出し、600人近い外国人交換留学生を受け入れてきた上智大学。コロナ禍において留学の送り出し・受け入れを止めざるを得なくなった中、いかにしてグローバル教育を継続していったのか?グローバル化推進担当副学長の杉村美紀氏、グローバル教育推進室長の佐藤和美氏に伺った。●COILは留学せずに海外の大学の教授のレクチャーを受けることができるのが魅力です。海外の先生からの視点で語られる問題と、日本にいる私達の視点から考える問題に違いがあること、または同じ問題を抱えていることへの、気づきを与えてくれる環境も、COILの魅力だと思います。(看護学科「国際協力方法論」参加学生)●新型コロナウイルスの感染拡大で日本の大学生の学びの機会が阻害されているが、一方でオンライン学習という機会があり、今回もZoom を活用することによって日本にいながらサンフランシスコ大学の教授に会うことができた。このような画期的な方法で学びの機会を与えてくれた先生方に感謝したい。(博士前期課程グローバル・スタディーズ研究科「東南アジア宗教文化研究1(サンフランシスコ大学アシュトン教授による特別講義)」参加学生)学生の声

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