15リクルート カレッジマネジメント227 / Mar. - Apr. 2021特集 ニューノーマルの学生支援国際教養学部では学生ボランティア組織と協力。国内外の新入生と在学生をつなぐ「サークル活動に制限を掛け始めた20年2月以降、学生から様々な声や要望が寄せられました。その中で、『大学がオーソライズした企画だと安心して参加できる』という声も聞こえていた中、学生生活課だけでなく、キャリアセンターやICC(異文化交流センター)等、学生関連部署でも学生スタッフに協力を得て企画したイベントを実施して学生間の交流の醸成を試みてきました。参加学生が、同じ学生という立場の人に不安や悩みを話すことで、ストレス解消や気持ちの支えになったと感じています」。実施に当たっては、学内で蓄積されてきたZoom利用のノウハウがフル活用されたという。「ウェビナーを実施するためのオンラインに特化したファシリテーションのイロハや、様々な障害を持った学生に配慮するためのスライドの表示の工夫やサポート体制の方法等、Zoomを用いた授業や課外活動で得られた知見は全学の会議や打合せの中で共有し、各部署のイベントをより一層充実させるため積極的に反映していきました。」(久保山氏)。一方、所属学生の1/3を外国からの留学生が占める国際教養学部(略称「SILS」)では、新入生と上級生とのつながりを作る上で大きな役割を果たす学部公式のボランティア組織「SILS先輩プロジェクト」が主催する4月・9月の新入生向け科目登録相談会や、9月の新入生歓迎会をオンラインで実施した。SILS先輩プロジェクトの今年度のリーダーを務める4年生のナガラジャン・ルクマニさんによると、9月の科目登録相談会には世界各国から50〜100人ほどが参加したという。「各科目の内容を説明したうえで質疑応答を行いましたが、授業内容や担当の先生に関する質問等、例年と変わらない質問もあれば、オンライン授業で交わされる議論にどう加わっていくとよいのか等、コロナ禍だからこその質問もたくさん挙がっていました」(ルクマニさん)。その中で最も多かった「友達をどうやって作ればいい」の声を踏まえ、SILS先輩プロジェクトのLINEグループやWeChatグループへの登録を促し、月1回、Zoomでの食事会を行うように。SNSのメンバーも増え、授業で出たリポート課題のポイントを質問する学生等も出てきているという。またZoomでの食事会も、毎回10人程度が参加し、つながりを深める機会になっているという。「SNSでも、Zoomでの食事会でも、1年生から多く質問が出てくるので、来日できていないことへの不安があるのかなと感じます。引き続き、イベント等の機会を活用したコミュニティーづくりを続けていきたいと思っています」とルクマニさんは話す。このような多方面からの取り組みが今後実を結ぶことを期待したい。(文/浅田夕香)オンラインに関するナレッジは、2020年度早稲田祭で43の企画を同時並行でリアルタイム配信する際にも活用された。学生支援課が、配信にあたっての施設利用方法や感染予防策に関する助言・監修、著作権の許諾に関する支援を行った。新型コロナウイルス感染症の流行は、学生の交流機会、特に新入生のキャンパスでの友人・ネットワークづくりの機会を奪った。その対策として早稲田大学学生生活課と国際教養学部グローバルネットワークセンターが行った取り組みを紹介する。
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