カレッジマネジメント227号
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16リクルート カレッジマネジメント227 / Mar. - Apr. 202112月に実施したオンラインレクリエーションの様子。保育園とボランティア学生をつなぎ、学生達が考えた遊びを行った。オンラインでの活動方法を模索社会福祉協議会と連携し、保育園でのオンラインレクリエーションを実施ボランティア活動支援センターが取り組むのは、学生の主体性を育むことを主眼に置いた、学生とボランティア団体、地域から届くボランティア募集とのマッチングや、ボランティア団体の立ち上げ支援。丸山氏をはじめとしたボランティアコーディネーターが、学生一人ひとりの興味・関心や問題意識を丁寧に聞き取り、活動先や活動方法を提案する。活動先は、目指す学生が多い社会福祉士や精神保健福祉士、保育士、教員の分野に関わるような、保育施設や地域の子育てサロン、高齢者施設、障害者施設から、地元・上尾市のイベントへの出展、被災地復興支援、公民館での子ども達へのダンス指導まで多岐にわたる。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年4月にはマッチング・送り出しとも一時停止することに。「その状況下でできることを模索した」と丸山氏は振り返る。「まずは学生達がオンライン授業に慣れることが第一でしたが、学生達の主体性をずっと応援してきた私達としては、これはやっちゃダメ、あれもやっちゃダメとネガディブな発信を続けるのは良くないだろうと、コロナ禍でもできることを発信してみる方針に切り替えました」。そうしてまず5〜6月頃に取り組んだのが、Zoomを介したコミュニケーションに慣れることを目的としたオンラインワークショップだった。「まずは画面を通しての交流の質を高めていけば、何か生まれるだろうと信じて、各ボランティア団体の代表を務めている学生達に声を掛けました。やっているうちに、学生達の覚えの速さや慣れを感じ、学生達が慣れてくれば、地域の様々な方の助けになるのではないかと思えるようになってきたのです」(丸山氏)。そんな中、埼玉県鶴ヶ島市社会福祉協議会から「活動の継続を諦めたくない。市内の保育園で何かできないか」との打診を受け、行ったのが保育園とボランティア学生をZoomでつないでのオンラインレクリエーションだった。丸山氏らの支援のもと「コロナ禍でも何かやりたい」という学生達が「あそび場オンラインプロジェクト」を立ち上げ、オリジナル絵本の読み聞かせや画面越しの「もの当てクイズ」等、レクリエーションの内容を一から考え、8月に実施。保育園からも好評で、11月、12月(3) 地域貢献・ボランティア活動への対応学生の学びと活動を止めない大学の取り組み聖学院大学ボランティア活動支援センター丸山阿子氏

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