カレッジマネジメント227号
33/50

33リクルート カレッジマネジメント227 / Mar. - Apr. 2021テレワークができる」ことが急増していることは注目に値する。対面接触を避けたいという安全・安心志向が強まっていることが分かる。誌面の関係で十分説明できないが留学生対応も忘れてはならない。アルバイト時間の減少した留学生は81%に達している(日本人は39%)。その結果、生活費に困っていると答えた留学生は84%(「困っている」48%、「どちらかといえば困っている」36%)と極めて深刻な状態にある(日本人は計39%)。困っている学生は、とりわけ政府の臨時給付金やJASSO特別無利子貸与型奨学金といった公的支援を「利用していない(=知らない)」者が多い。公的支援は留学生の“命綱”であり、大学としても細やかな情報提供と相談体制を一層強化していくことが重要であろう。これまでみてきたように、学生は学習、生活の両面で様々な困りごとに直面しながら、懸命に学生生活を送っている。新型コロナに感染することへの不安は一定存在し続けており、授業形式における安全対策を取るだけでは学生の安心感は得られにくいし、今後の感染症抑制対策の成否に拘わらず今後も不安感は存在し続けるだろう。学習面では、一定の成績をあげてはいるが、本当に実力が身についているかが不安であり、最も恐れていることは“孤立”であるようだ。講義形式がオンラインである者や1年生、周囲に悩みや困りごとを相談できない者など、十分な交流や支援を受けることができてなフォローアップ、②孤立する学生が発生しないような学生同士の対人コミュニケーション機会(とりわけ対面型の学習機会の確保)の提供、③個人情報と感染者保護をさらに強化していくことが望まれる。シェークスピアの名言「明けない夜はない」(ハムレット)を思い出しつつ、必ずこの夜が明けることを信じて支援をしていきたいところである。いない学生への対応支援が大学に強く求められる。現代の学生は、自分の健康以上に周囲の人に対する迷惑を掛けたくない不安が最も大きい“優しい若者”なのかもしれない。安全は客観的に測定できるが、安心は主観的な要因であり、個人差が大きい。不安を抱える学生に対し、大学としては、①速やかで明確な情報発信と個人差を念頭に置いた細やか特集 ニューノーマルの学生支援図6 コロナ感染した場合の心配事図7 就職する際に重視する条件の変化家族にうつしてしまうこと友人にうつしてしまうこと感染防止が不十分だったと批判されること回復後も後遺症が残るかもしれないことアルバイト先が影響を受けること授業や実習に出られなくなること授業や実習が中止になること症状が悪化して死亡すること部活やサークルが活動停止になること心配ではないあまり心配ではない少し心配かなり心配30.546.545.445.057.253.058.170.479.813.94.12.322.44.62.627.59.35.030.412.34.323.39.79.734.714.26.131.715.87.129.216.08.323.620.625.2(%)コロナ禍以前から重要ではないコロナ禍後に重要ではなくなったコロナ禍以前から重要であるコロナ禍後に重要になった自分の希望する勤務地である教育・トレーニング環境や研修制度が充実している会社や団体の雰囲気が自分にあっている年収が高い在宅勤務、テレワークができる福利厚生(住宅手当・育児休暇等)や手当が充実しているやりがいがある資格や経験が活かせる大手で安定している(%)14.711.710.018.842.613.511.411.514.372.57.75.675.67.06.076.07.25.365.76.814.130.66.420.471.45.14.777.17.25.772.16.110.159.97.418.0次年度に向けて

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る