カレッジマネジメント229号
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6リクルート カレッジマネジメント229 / Jul. - Aug. 2021今年春、学力の3要素を総合的に判断することとされた入試改革1期生が大学に入学した。入学者選抜においては、大学入学共通テストをめぐる混乱もあり、高校も大学も新たな対応が求められたが、当事者である高校生はこの変化をどのように受け止めているのだろうか。座談会に参加した大学生からは、こうなると聞かされてきた入試改革とは違うものになった、という厳しい意見も出された。──大学入試改革で何がどう変わるのか、皆さんの高校生活への影響はありましたか。小笠原 萌さん/大学1年生 中学の時、教育熱心な家庭の友人が多くて、塾から「君達の代は入試が大きく変わるからしっかり勉強しろよ」と言われたと聞いていました。高校に入ったら、高3で入試改革に当たる初めての学年ということもあってか先生達が熱心で、学校の中でも外でも積極的に色んなことに挑戦しなさいと言われました。ですが私自身は、そうなんだ、というぐらいで重く受け止めてはきませんでした。金重光祐さん/高校3年生 僕は医学部医学科を目指しているんですが、ある大学では入試での評価方法が変わると聞きました。今までの医学部は学力だけを見て面接はおまけみたいな感じだったけれど、今の1回生からは面接でも人物をちゃんと見て、本当にこの人が医師になるべきかを見極める。あるいは、研究医が向くのか、臨床医になるべきなのかを見るということでした。 オープンキャンパスに参加した大学では小論文と面接重視ということだったので、医療について自分の考えをしっかり持つ必要があると意識しています。松原沙奈さん/高校3年生 学力テストでは文章を読んだり書いたりする量が多くなったと聞きました。そのためなのか、学校では国語も英語も文章を書くことが多くなりました。今、ちょっと大変なのが、宿題に出されるとほかの学習に手が回らないこと。大学入試改革と関係があるのかどうかは分からないのですが、高校では、コロナ前まではグループワークや意見を発表するような授業が増えたことも変化だと思っています。大学入試改革の影響Ⅰ座談会コロナ禍×入試改革で高校生は何を考え、どう行動したのか学習、進路選択…2021年春の入学者選抜は、大学入試改革に加え新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、従来通りが通用しない事態となった。高校では学習指導要領改訂を睨み、答えが一つではない課題に取り組む探究学習が広がっている。変化のただなかにおいて、高校生はどのように学び、どのように成長し、進路に向かうのか。今回、リアルな声を聞くために今春入学した大学1年生と高校3年生にオンラインで座談会に参加してもらった。彼・彼女達の生の声から実態を探ってみた。高校生の変化対応力1

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