14リクルート カレッジマネジメント230 │ Oct. - Dec. 2021認められ、それを体験化できると価値が増幅する、ということである。だからこそ、ブランドを考えるときには、「らしさ × 社会課題解決」という枠組みが必要になる。この構造は、大学におけるブランド力の話にもそのまま適用できる。大学のコンテキストに適合させると、大学「らしい」「社会課題解決」「実現の場」を感じられるかが重要になる。「社会課題解決」を何らかの形で掲げることは前提として、大学の「らしい」が利いているか、そしてリアリティを感じられるか、の二つの論点にフォーカスして、大学の社会課題解決への取り組みが大学のブランド力にどう影響するかを読み解きたい。まずは「らしい」の確立である。言葉を選ばなければ、全ての大学は「つまらない」「当然の」ミッションは掲げている。しかし、「らしい」「ワクワクする」ブランドを掲げている大学はどの程度あるのだろうか。前述のサントリーの例でも示した通り、この「らしい」図表2 ブランド x 社会課題解決こそが、消費者が求めているあるべき姿である91101001顧客自身の人生に親和する、そのブランド『らしい』社会課題解決 そのブランド『らしい』社会課題解決 誰でもやるべき社会課題解決購買意向(N数インデックス比較)価格許容度(金額インデックス比較)趣味の野鳥撮影の検索でサントリーの愛鳥活動を知り、水も含めた環境の情報を受け取ってサントリーの活動に共感した。水と生きるという商品開発とセットになった森林や水源地保護に共感した。令和の現時点ではメーカーとして当たり前の取り組みだから。「社会課題解決がブランド的でありえる」実態作りが大学の強み
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