カレッジマネジメント230号
56/88

56リクルート カレッジマネジメント230 │ Oct. - Dec. 2021茨城大学の2016年度APテーマV「卒業時質保証」では、5項目からなる全学ディプロマポリシー(DP)をターゲットに設定した。このDPのうち特に力を入れたのは「地域活性化志向」だと太田寛行学長は言う。「学生と教職員に地域の方々が加わった『三者のパートナーシップ』を教育に反映させ、地域の企業の方々も参画していただき、学生の卒業後も、ディプロマポリシーの達成度をフォローしていく仕組みを作り上げた。これがAP事業のポイントでした」。各学部に「アドバイザリーボード」の形で地元の企業人などを迎えるほか、3年次の第3クォーターを「iOP(internship O-campus Program)クォーター」として、地域の協力を得て学外でインターンシップやサービスラーニングを実施してきた。学内の取組体制は、教員・学科・学部・全学の4階層をとっている。教員個人の授業改善に加えて、学科単位でのFD、さらに学部でのより包括的なプログラムの点検評価を行茨城大学4階層の質保証システムで学生の成長にコミットする4階層での質保証DPの達成に地域もかかわる4階層質保証システム+IR・IE太田寛行 学長学ぶとをつなぐ働く33学位プログラムの有効性検証:(≒認証評価の基準・観点を活用○)学科等FDミーティングの結果の共有と組織的対応、FD研修会実施各種学生調査データの定期的配信、データリクエスト対応、基礎データセット(認証評価等対応)IR+IE各種学生調査データの定期的配信、データリクエスト対応教育プログラムでの有効性検証:(≒認証評価の基準・観点を活用△)DPに照らした学習成果の測定とその結果に基づく現状把握。CP、APの点検教員ごとの授業や教育改善状況の定期的点検授業データ、アンケートデータ大学教育の有効性検証:(≒認証評価の基準・観点を活用◎)現状把握と制度設計、リソース配分全学学部等学科等教員基礎データセット(主要数値、ファクトブック、認証評価等対応)実際は、メンバー構成で対応報告調整DP5項目①世界への俯瞰的理解②専門分野の学力③課題解決能力・コミュニケーション力④社会人としての姿勢⑤地域活性化志向

元のページ  ../index.html#56

このブックを見る