リクルート カレッジマネジメント231 │ Jan. - Mar. 202250河合塾グループは、1933年に創立者である河合逸治が自宅を開放して創設した私塾「河合英学塾」を出発点とし、1937年に名称を「河合塾」へ改称、名古屋市に開校しました。現在、グループ内で学校法人と株式会社による教育事業を展開していて、河合塾学園は「幼児・小学生向け教育」と「専門学校教育」を行う学校法人です。私の曾祖父に当たる河合逸治は、英語教育に生涯を捧げた人間でした。逸治の英語学校設立の遺志を継ぎ、第二次ベビーブーム直前の1970年、社会人のための語学再教育機関として設立した「河合塾名古屋英会話センター」が、現トライデント外国語・ホテル・ブライダル専門学校の前身です。1976年には愛知県初の専修学校として認可され、名古屋外国語専門学校へ校名変更しました。その後、卒業生の中部実業界での活躍による人気の高まりから既存のキャンパスが手狭になり、1979年に名古屋駅に新キャンパスを開設しました。1984年には情報処理技術者の教育を目的に、名古屋情報処理専門学校(現トライデントコンピュータ専門学校)を開校しました。当時の情報処理技術試験の受験対策に、過去問の分析を反映したテキストや授業を用い、河合塾が長年蓄積した教育ノウハウを投入した学校です。1989年には、暮らしのゆとりが重視される中で機能性と感性のどちらをも満たす高度なデザイナーを育成しようと、トライデントスクールオブデザイン(現トライデントデザイン専門学校)を開校しました。学校内外の様々な場所でデザインや感性に触れるオリジナルカリキュラム「感性教育」が特徴です。校名に冠したトライデントとは、文化・国際・情報の3つ(TRI)の理念の統合化(IDENTIFY)を示す造語「TRIDENT」です。現在学生数は約1,500名、専修学校認可から45年間で30,000人以上の卒業生を輩出してきました。河合塾グループの塾訓に、「汝、自らを求めよ」があります。古代ギリシャのデルフォイ殿堂の入り口に掲げられた「汝自らを知れ」を、創立者が「自ら究め、この世に生まれてきた使命に生きる」と解釈し、塾訓に定めました。これをグループ全体の共通認識に、専門学校の教育理念は「トライデントは、みなさん一人ひとりを、志望の職業へ導くのはもとより、将来、業界を牽引できる人材へと育て上げます。」としています。つまり即戦力の育成で終わらない、生涯にわたり企業や業界を牽引するマネジャーやリーダーの輩出が真の目標です。そのための独自の教育システムに、学習PDCAサイクルがあります。学生が「パーソナル・プランニング」でなりたい自分を設定し、担任・講師・教務スタッフが「学習ポートフォリオ」を共有することで、学習プロセスを“見える化”します。同時に社会人基礎力の3つの力が身につく教育を即戦力にとどまらない、生涯にわたって企業や業界を牽引する人材を育成河合塾グループが運営する3つの専門学校学校法人河合塾学園理事長河合英樹塾訓と教育理念が目指す「生涯の学び」
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