47リクルート カレッジマネジメント232 │ Apr. - Jun. 2022(%)0204060801002021年 全体2019年 全体2017年 全体男子女子また、保護者の態度については高校生からみた「進路の話をするときに保護者がよく使う言葉」(図5)に興味深い変化が表れています。「自分の好きなことをしなさい、やりたいことをしなさい」(59%)が突出して高く、時系列で上昇しており、17年調査と比較すると約10ポイント上がっています。一方、前回2位(36%)だった「勉強しなさい」は4位(28%)に低下しました。この設問の過去2回の調査結果では、「勉強しなさい」の順位は高校生で高く、保護者と差があるのが特徴でした。しかし、今回は高校生、保護者とも低下しており、両者の認識がほぼ一致していると考えられます。小林:保護者からのアドバイスが「勉強しなさい」から「自分の好きなこと、やりたいことをしなさい」に変化している状況から、どのようなことが読み取れるでしょうか。赤土:まず、保護者が子どもの考え方や興味・関心、感情等を理解して進路の助言をしている姿が垣間見えます。この設問では「その言葉を言われたときどう感じるか」を自由記述で尋ねており、「自分の好きなこと、やりたいことをやりなさい」という言葉を「自分の意思を尊重された」と肯定的に受け止めた回答以外に、「将来何をしたいのか迷いがあるので、逆に困る」という回答も見られました。言葉の受け止め方はそれぞれなので、一概には言えませんが、高校生と保護者の接点や会話が増え、共通の話題が多様化していることや、進路選択の不安や悩みの共有度も上昇していることと併せれば、子どもの進路選択に関する保護者の理解は深まっていると考えられます。小林:それゆえに、「勉強しなさい」という言葉もやみくもには使われなくなったのかもしれないですね。図4 【高校生】進路についての相談相手「母親」が突出して高く、「父親」が増加傾向。「友人」は減少調査数母親父親友人担任の先生兄姉塾・予備校の先生先輩祖父・祖母進路指導の先生担任・進路指導以外の先生その他の親戚その他の大人小・中学校時代の先生その他相談相手はいない無回答2021年全体181584.645.541.537.317.114.19.47.05.04.82.81.71.11.11.90.22019年全体199785.444.847.238.514.215.211.67.74.45.34.42.01.71.22.50.32017年全体198781.941.542.332.315.414.59.46.84.35.13.52.21.10.82.70.4保護者自身が、コロナ禍で社会の混乱を目の当たりに。知識の習得とその再生の正確性に重きを置いた「勉強」だけではVUCAの社会を生き抜けないことを実感したのではないか。(赤土)※「2021年全体」降順ソート ※【2021年属性別】「2021年全体」より10pt以上高い5pt以上高い10pt以上低い回答者高校生02特集大学の改革は保護者に伝わっているか
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