カレッジマネジメント232号
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98リクルート カレッジマネジメント232 │ Apr. - Jun. 2022図表2-13b 工学・建築・技術系統の動向※応用物理学、材料工学2500015000500000200001000010002000300040005000志願者数募集定員数(人)(人)志願倍率5倍ライン199619922000200820042012201620182021202120182016201220002004200819921996応用物理学材料工学図表2-13c 工学・建築・技術系統の動向※システム・制御工学、通信工学、画像・音響工学図表2-13d 工学・建築・技術系統の動向※航空・船舶・自動車工学、環境工学1500050000010000500100015002000志願者数募集定員数(人)(人)志願倍率5倍ライン202120182016201220082004200019921996199619922016201220082004200020212018199219962004200020162008201220212018システム・制御工学通信工学画像・音響工学1500050000010000500100015002000志願者数募集定員数(人)(人)志願倍率5倍ライン200420082012201620182000202119961992199219962012200020042008202120182016航空・船舶・自動車工学環境工学学科ライフサイクルはその分野の募集力だけではなく、社会情勢を多分に反映する。単独分野の志願者増減について、期間を区切ってランキングにしたのが図表3だ。対比のため、過去のデータを横に配置した。まず、左側の2008-2012年は、2008-2009年のリーマンショック、2011年の東日本大震災を含む期間で、景況が悪化した時期である。そのため、高校生の進路選択が保守的になり、志願動向は概ね理高文低、就職が堅調な資格系分野が人気となった。中央はその後、アベノミクスによる景気回復により就職状況が改善した2015-2018年である。ここでは社会科学系が人気を盛り返している様子が分かる。そして右側が、今回追加した2019-2021年。該当期間では単独分野での増加が7分野にとどまった。2021年度入試は私大一般選抜が前年比14%減となった年度である(旺文社調べ)。近年は18歳人口の減少傾向にも拘わらず、併願割引、入試方式の多様化等により、延べ志願者数は増加の一途を辿っていた。その可否をここで論じるものではないが、併願増を後押しした大規模校の定員厳格化

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