C50考察名城大学 13.5名古屋大学 10.7 南山大学 8.4 中京大学 7.8 名古屋市立大学 7.3静岡大学 6.5岐阜大学 6.0三重大学 5.9愛知学院大学 5.8中部大学 5.3 22年12(%)15リーマンショック10東海地区は、東名阪の3つのエリアのなかでは、最も国公立志向が高い。しかし、2008年には、名城大学と中京大学の2つの私学がトップを競い、名古屋大学が3位、南山大学、愛知学院大学、三重大学、名古屋市立大学、岐阜大学がその次のグループを形成していた。2009年に卒業生のノーベル賞受賞で話題を集めた名古屋大学がトップとなり、以降トップを独走する。状況が変わったのは2016年だ。名城大学がナゴヤドーム前キャンパスを開設、外国語学部の設置等の改革を進めた。これにより、男子・理系のみならず、女子・文系の興味関心も高めたことが、全体の志願度上昇に影響を与えている。興味深かったのは、本調査で聞いているイメージ項目のなかで「キャンパスがきれい」「自宅から通える」の数値が、ナゴヤドーム前キャンパス開設時ではなく、それ以前から上昇していたことである。実は、新キャンパス開設についナゴヤドーム前キャンパス開設オリンピック開催決定アベノミクス外国語学部新設国際教養学部新設キャンパス統合ては、数年前から新聞等の報道で取り上げられており、高校生に注目されていたのである。これは、改革した時点ではなく、高校生がその事実を認知し、自分に関係あることだと認識することが、志願度やイメージに影響を与えているという一つの証左だと考えている。その後、2017年には、名古屋大学が情報学部を設置、南山大学がキャンパスを統合して国際教養学部を新設し、ランキングの上位に変動が生じている。2020年には、名古屋大学と岐阜大学が統合して東海国立大学機構が誕生した。一時的に岐阜大学のランキングが上昇したが、指定国立大学となったことも影響したのか、翌年には名古屋大学の志願度も上昇している。2022年では、男女、文理と幅広い高校生の支持を集めるようになった名城大学がトップを独走し、それを名古屋大学が追いかける形となり、3位以下とは差が開いている状況だ。※2022上位10大学の志願度推移と主なトピックス情報工学部新設情報学部新設理工学部改組社会システム経営学環新設国立大学法人東海国立大学機構設立定員厳格化新型コロナウイルス流行心理学部新設 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年onsideration東海国公立が上位10大学の半数を占めるマーケット。キャンパス移転や文理・男女に幅広く訴求できる学部新設が進む
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