カレッジマネジメント234号
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1Driver●女性活躍 ●海外人材の活用 ●地方創生●高齢者の活用社会環境が変化するなか、新たな社会課題に対応した学問領域への対応が求められている●IT化 ●ロボティクス ●データサイエンス ●AI(人工知能) ●国際人材育成 ●環境問題 ●語学活用 ●国際標準化 ●国際紛争 ●サステナビリティ ●食資源確保●エネルギー●人生100年時代●健康寿命の延伸●予防医療●食の安全34考察ブランドの変遷を左右してきた4つのドライバー高校生が大学を選択する際に重視する項目において、調査開始以来一貫して圧倒的トップなのが「学びたい学部・学科がある」である。企業の商品ラインアップに該当する学部・学科を充実させるためには、大きく2つの手段がある。まず1つは、大学自体を統合・合併して、学べる領域を拡充することである。もう1つは、学部・学科・プログラムの新設である。統合・合併について、国公立大学は、経営戦略というより、行政的な課題解決策として統合が行われることが多い。一方、私立大学の統合・合併は経営戦略に基づいて行われる。規模の大小はあるにしても、競合しない他大学と統合することで、新たな領域や分野を充実させている(図2)。学べる分野が充実し、学生数が増加すると、それだけ高校生からの認知率は高まることになる。しかし、高校生の学びたい分野は、時代によって変化することが分かっている。また社会環境が大きく変化するなかで、解決すべき課題も従前とは大きく変化してきている。カレッジマネジメント205号では、こうした新たな社会課題を解決するための学問領域を「メガトレンド」と呼んで対応が必要であると示した(図1)。まず、「第4次産業革命・Sosiety5.0」と呼ばれる技術革新への対応に関わる学問領域である。データドリブン社会を迎えた今、AI、データサイエンス、ロボティクスといった新たな分野に対応した領域となる。次に、グローバル化に対応する領域である。複雑化する社会においては、日本国内出典:カレッジマネジメント205号労働力の減少図1 メガトレンドへの対応第4次産業革命グローバル化少子高齢化社会福祉コスト増大onsideration高校生から見た学べる領域の拡充と、新たな社会課題に対応したメガトレンドへの対応時代に合致した商品ラインアップの充実C

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