カレッジマネジメント234号
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1 調査オープンキャンパス参加率は14pt減、資料請求数は1.32校増え約7校リクルートでは、高校生達が、いつ、どのような観点で進路を決めているのかを知る調査として、1990年代から『リクルート進学センサス』を実施している。本稿では、今年3月の卒業直後に自身の行動を振り返ってもらった結果を報告する。リクルート進学センサス2022 調査概要562022年の調査対象となった学年は、2年生になる直前に新型コロナウイルス感染症による一斉臨時休校期間が始まり、卒業までの2年間、その渦中で過ごすことを余儀なくされた。対面での活動が制限される中、ICT活用が急速に進み、行動様式が大きく変容。高校の進路指導も様々な試行錯誤のもと、生徒の進路実現に向けて取り組まれていた2年であった。そんな高校時代を過ごした彼・彼女らの進路選択プロセスはどのようなものであったのだろうか。まず2022年4月大学進学者の進路選択行動のうち、資料請求やオープンキャンパス(以下OC)等の情報取得行動や出願数の変化を経年で比較し、コロナ禍の影響をみていく。図表1では「興味を持った学校数」「資料請求をした学校数」「出願した学校数・のべ件数」を比較した。興味関心校数は2019年5.78校→2022年5.69校で微減。資料請求校数は2019年から1.32校増加し6.97校。一方で出願校数は0.32校減の2.72校、のべ出願件数も減り3.8件であった。学校主催のOCへの参加状況をみたものが図表2である。コロナ前の高校1年での参加率は42%と2019年の47%から▲5ポイント(以下pt)だが、高校2年では29%と2019年の72%から▲40pt以上の大幅減。高校3年では、2年時の不足を取り戻すべく62%が参加したが、高校3年間のトータルで見ると、2019年の■調査目的: 高校生の進路選択プロセス(行動・意識)を中心に、進路選択に関しての情報源、学校主催イベント、進路指導の内容と影響等を把握し、高校生の進路選択の現状を明らかにする■調査期間: 2022年3月4日〜4月5日 投函・インターネット回答締め切り■調査方法: 郵送調査+インターネット調査 ■調査対象: 調査開始時点で2022年に高校を卒業見込みの全国の男女210000人※令和3年度学校基本調査の「全日制・本科3年生生徒数(県別)」、「中等教育学校・後期課程3年生(県別)」を基に、リクルートが保有するリストより調査対象とする数を抽出■有効回答数: 14968人(回答率7.1%)うち、本報告では大学進学者10841人が対象※調査票を郵送、回答を記入の上郵送または記載のURLからインターネット回答94%から14pt低下し、参加率は80%にとどまった。のべ参加校数は、2019年以前は「5校以上」の参加が最も多く3割を占め、多くの大学を訪問し各校の魅力を肌で感じ比較しながら進路決定ができていた。しかし2022年では「1校」が28%、「2校」が26%、平均で約1校減少し2.92校となっている。コロナ禍のもと資料請求数は増えたものの、OCでの直接の情報収集が十分にできなかった様子がうかがえる結果となった。urveyS(1)コロナ禍での22年卒の進路選択行動の変化コロナの影響により、情報取得方法に変化22年卒 高校生の進路選択行動の実態〜進学センサス2022より〜

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