調査情報収集は年々早期化。4割以上が高校1年以前に「学校を調べ始める」受験校決定時期は高3前半に早期化。進路検討期間は長期化の様相図表7 進路選択行動時期の経年比較(大学進学者/各行動単一回答)高校入学以前進路検討行動は全体的に早期化の傾向高校1年高校2年71.569.2高校3年4〜9月71.474.3高校3年10〜3月60ここでは進路選択行動について「いつ」「どのような行動」をとったか、大学進学者の各プロセス行動時期を2013年調査から経年で比較した(図表7)。【どんな学校があるか調べ始めた時期】は「高校入学以前」と「高校1年」が増え続け、高校1年以前の合計は43%であった。2013年の33%から+10ptと約10年で大幅に増えている。【興味を持った学校の資料請求をした時期】も「高校1年」時を挙げる割合が毎回増えており、2022年は25%と2013年比で+7ptとなっている。【初めて大学・短大・専門学校を見に行った時期】は、2022年調査は高校2年と3年はコロナ禍の影響を受け、2019年比で高校2年は大幅減、高校3年が増えている。コロナの影響がな2022年 (10841)2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)どんな学校があるかを調べ始めた時期興味を持った学校の資料請求をした時期初めて大学・短大・専門学校を見に行った時期第1志望の学校を受験校に決めた時期調査年 調査数6.04.94.33.51.51.31.41.24.53.32.72.12.92.02.23.5い「高校入学以前」が微増し続け、「高校1年」と合わせた高校1年以前の合計が2022年には40%となり、2013年(30%)から+10ptと大幅に上昇している。調べる・資料請求する・学校を見に行く等の情報収集行動が早期化していることが分かる。一方、【第1志望の学校を受験校に決めた時期】は大多数の高校生が3年時に受験校を決定しており、高校3年生・計は67%と経年でみても大きな変化はない。ただし月別の内訳をみると「高校3年4〜9月」が2019年の45%から4pt増えて49%となっている。志望校の絞り込みの時期が高校3年生の中で早期化している。図表8は高校2年生が「受験を検討37.236.632.729.925.223.121.318.135.133.834.227.89.38.38.48.435.917.933.519.936.121.138.322.636.128.931.631.133.015.124.435.319.332.121.634.226.317.416.018.919.1している入試方式」である。別調査ではあるが参考にみていただきたい(コロナ禍における進路選択行動影響調査)。検討している入試方式は「年内入試・計」の割合が2022年3月調査で46%。その内訳は「年内+年明け両方検討」の割合が徐々に増加し28%を占める。情報収集等の進路検討行動の開始時期が早まり、志望校の絞り込み時期も3年生の前半に早期化する傾向があることに加え、年内入試と年明け入試の併願を検討する高校生が増える兆しがあり、進路検討期間は長期化する様相となっている。●最後に今回の調査結果を整理する。年内入試入学率が増え、受験時期が早まっているため、全体的に進路選択行動は早期化。なお、コロナ禍の影響(%)1.21.51.41.72.629.15.231.75.934.45.95.21.92.32.749.018.344.820.146.718.246.519.4①受験校絞り込みの早期化urveyS
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