学校法人稲置学園 理事長学校法人稲置学園は、創設者の稲置繁男が1932年に金沢市に創設した「北陸明正珠算簿記専修学校」を起源としています。この学校は、金沢女子商業学校、実践商業高等学校と名称を変更したのち、1970年に石川県に移管されることになりますが、これとは別に1962年に開校した実践第二高等学校が現在の星稜高等学校の前身です。その後、1967年に経済学部の単科大学として金沢経済大学を開学。幼稚園、中学校、短大も設置しました。学園創立70周年の2002年には大学の校名を金沢星稜大学に変更し、幼稚園から大学まで一貫した星稜ブランドが確立しました。2007年に人間科学部、2016年に人文学部を設置し、現在は3学部5学科、学生数2700名を超える大学となり、これまで約5万4000名の卒業生を輩出してきました。教育の特徴として、北陸エリアで「就職に強い星稜」として評価されていることが、今の本学を支えている大きな柱です。きっかけは一時定員割れを起こしてしまったことによる危機感でした。1996年の新校舎竣工で多くの受験生を集めたものの、翌年には大きく減少したことで、校舎効果だけでは1年しか持たないと認識し、まずは就職を強くしようと全学的な改革をスタートしました。就職実績と公務員実績の向上を2本柱に、就職は外部から就職に強い人材を採用し、公務員試験と簿記1・2級の資格取得の支援を始め、2005年からは本学独自の難関試験突破プログラム「CDP(キャリア・デベロップメント・プログラム)」を導入しました。こうした出口政策で人気が高まり、志願者数は年々増加、2017年には志願倍率6.4倍を記録したことから、2018年には収容定員を2300名から2632名へ拡大しました。新入生アンケートの進学理由も「就職に強い」が8年連続でトップ、日経新聞社「企業人事担当者から見た大学イメージ調査」(2022)においても、小規模大学ランキングで本学が総合1位になりました。創立80周年に当たる2012年には、「『星稜100年ビジョン』星稜の人間教育を、地域へ、世界へ。」を策定しました。建学の精神「誠実にして社会に役立つ人間の育成」のもと「星稜の人間学」をさらに発展させ、100周年に向けて目指す学園の姿として、基本方針「5つの柱」を掲げています。私は2016年に理事長に就任しましたが、まずは基本方針の1つ目の柱「グローバルに活躍できる人材を育成する。」の実現に向け、大学全体のグローバル化を推進する拠点として「グローバルコモンズ」を竣工し、同年に人文学部国際文化学科を新設しました。同学科は入学後1年前後の早期に全員が留学を経験し、生の異文化体験を通じて英語と国際文化を学ぶ学科です。次に、2つ目の柱「総合学園としての一貫した教育を行う。」に向けた中高一貫教育に着手しました。建学の精神に沿った人材育成として、幼稚園から大学院まで一貫した72「就職に強い星稜」のブランド構築「星稜100年ビジョン」稲置慎也100周年に向け、総合学園として一貫した人間教育を推進
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