中長期計画に位置づけられた全学DS教育世界市民教育の国際的評価を高める研究拠点を構築Soka University Grand Design 2021-2030研究SDGs SDGsへの先導的貫献ダイバーシティ74創価大学(以下、創価)がMDASHの申請に至った背景には、創立50周年を迎えたことを契機に2021年に策定された「Soka University Grand Design 2021-2030」がある。ここでは次の10年間の中長期計画として、「価値創造を実践する『世界市民』を育む大学」をテーマに、「教育」「研究」「SDGs」「ダイバーシティ」、それらの基盤である「経営基盤の構築」の5つの観点が示されている(図1)。 データサイエンス教育推進センター長の浅井学教授は、「DSは『教育』分野の4つ目の打ち手として、『2030年を展リクルート カレッジマネジメント234 │Oct. - Dec. 2022望する新たな教育プログラム』の文脈に位置づけられています」と話す。Society5.0による新たな職種ニーズに対応した人材を養成するため、①共通科目「データサイエンス入門」の全学必修化、②副専攻「データサイエンス」の拡充、③「ダブルメジャー制度」または「学部間連携によるデータサイエンス課程」等の検討がアクションプランとして提示されている。今回の採択は②の内容となる。浅井氏は、プログラム採択の背景のもう1つに、学内会議であるICT戦略室会議の取り組みを挙げる。同会議では次代の教育のためのインフラ整備として、LMSの拡充、BYODの推進、授業の収録とLMSでの展開等を推進してきた。従前より進めていたこうした取り組みは、各教室に価値創造を実践する「世界市民」を育む大学データサイエンス教育推進センター長 多様性あるキャンパスの構築浅井 学 氏図1 グランドデザイン上の位置づけ教育経営基盤の構築 持続的に発展するための基盤を確立事例report_07 創価大学#4による新たな価値創出データサイエンス(DS)教育の最前線MDASHリテラシー採択プログラム「データサイエンス副専攻」
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