カレッジマネジメント234号
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12・厳選した推薦図書を約100冊完備・PC教室に約300台のパソコンを設置・常時利用できるラーニング・コモンズの設置・Python, R, SPSSのプリインストール・メールによる個別質問への対応・オフィスアワーに研究室で指導・教職員による履修指導・学修相談・教職員による「学修の振り返り」サポートキャリアセンターによるサポート・ビジネスコンテストでのAI・DSの活用・履歴書でのAI・DS学修履歴のPR・企業等への本副専攻の紹介・オープンバッジの活用図2 副専攻「AI・データサイエンス」で求める人材像3AIやDSの知識と技能を・LMSでのシラバス公開・LMSへの講義資料の蓄積・公開・全科目の履修状況管理・LMSを通じた「授業Q&A」(授業時間外可)自律的な学修を助ける環境LMSによる学修サポート段階的に着実にAI・データサイエンス教育を全学に導入が分かるよう教材に工夫を凝らし、学修の動機づけや履修登録の指導、就職の支援等のサポートを手厚くしているという(図1)。「副専攻での学びを基盤に各自で関心を深め、参考文献を読んだり、プログラミングに挑戦したりと、自律的な学びを行ってほしいと考えています」と髙橋氏は言う。こうした取り組みの甲斐あってか、2020年3月に行った申請者へのアンケート調査では、全学部合わせて84.9%の学生がこの副専攻を「ほかの学生や新入生に勧めたい」と回答し、手ごたえを感じたという。なお、難易度に対する問いでは「難しい」が17.0%、「やや難しい」が62.3%であった。「調査時の本副専攻は応用基礎レベルを想定していましたが、2022年度からはリテラシーと応用基礎の2段階の修了を選択できるようになっています。学生には、各自の目的や学修の進度に応じてチャレンジしてほしいと考えています」と髙橋氏は言う。AIやDSの知識と技能を活用して、社会の様々な問題を深く探求したいと望む学生78AIやDSの知識と技能を活用して、卒業後の社会で新たな発見やアイデアを生み出すことに挑戦したいと望む学生なお、副専攻では「求める学生像」(3ポリシーのAPに相当)を図2の通り定めている。自律的な学びを継続するためには学生本人の意欲が欠かせない。こうした検討は2018年から始まった。2019年にはAI・データサイエンス教育研究会が発足し、副専攻「データサイエンス」が開講。2020年度に副専攻「AI・データサイエンス」に改称され、「AI概論」における株式会社日本アイ・ビー・エム(IBM)による特別講義を開始。2021年度には研究会がAI・データサイエンス教育センターに昇格し、MDASHリテラシーレベルに認定。2021年度には新たに開講された「AI・DSへのいざない」のために、初学者がこの分野を学ぶことの意義や楽しさを実感できるよう内容に工夫を凝らした動卒業後も自ら学び続け、学んだことを実践したいと望む学生図1 サポート体制教職員によるサポート

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