カレッジマネジメント234号
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高大連携の多様なテーマを深掘り高大連携教育フォーラム高校生と大学生が作る高大社連携フューチャーセッション京都高大連携研究協議会の体制京都高大連携研究協議会役員会運営委員会事務局リクルート カレッジマネジメント234 │ Oct. - Dec. 2022高大連携推進室87①高大連携教育フォーラム 全国の高校・大学教職員が対象②高大社連携フューチャーセッション 京都の高校生・大学生が対象③京都高校教員交流会 京都の高校教員が対象。今後は大学教職員も参加予定京都高大連携研究協議会の発足以来続いてきた年1回のイベントで、今年20周年を迎える。当初より、京都の高大連携の実践事例や接続教育をもとに、高校・大学教職員が交流・意見交換できる場として、現在でも会場参加型のフォーラムとして開催されている。「フォーラムでは高大接続改革、新しい入試のあり方(大学入学共通テストの導入等大学入試の動向)、高校の総合的な探究の時間(探究学習)といった、大きなテーマを設定し、議論する場としています。テーマに対しひとつの答えを提示するのではなく、学校で実際にどのように取り組んでいくのかを考えていきます。参加者との交流の中で答えを探るきっかけを見つけ、さらに自己研鑽の場となることを目的としています」京都高大連携研究協議会は大きく役員会、運営委員会、事務局の3つの組織に分かれ、運営委員会は年に2~3回の方針会議を行っている。高大連携推進室は運営委員会から実際の企画運営を付託される組織となる。高大連携推進室は主に京都府内の大学教員6~10名で組織され、通常会議と京都府・市の教育委員会等を入れた拡大会議も含め、年10回以上の会議が行われ、様々な企画実行の中心となっている。京都府教育委員会京都府内の府立・市立・私立高等学校京都市京都府私立中学高等学校教育委員会連合会このフォーラムの参加者は京都府内にとどまらず、全国の高校・大学教職員も集まるほどの注目を集めている。高大社連携フューチャーセッションは2016年度から開始。当初は高大連携フューチャーセッションという名称だったが、2018年度から「高校から大学、大学から社会へ」というつながりを意識した「高大社連携フューチャーセッション」となっている。「2009年に高校でキャリア教育が盛り込まれたことを受けて作られたのがこのセッションです。高校、大学を通じて、将来どのような社会的自立を目指すかを、高校生・大学生が世代・学校間を超えた対話・交流を通して、社会と結び付けていく取り組みです。高校生・大学生が、社会人と交流する中で、自身の将来を考えるきっかけの場となっています」発足当時は社会人や社会との接点となるセッションプログラムに高校生と大学生が参加する、という形だったが、2020年度から、高校生と大学生が企画段階から参画できるよう実行委員会を立ち上げ、半年かけて企画・運営する形へと発展した。京都公益財団法人商工会議所大学コンソーシアム京都財界・産業界公益財団法人大学コンソーシアム京都加盟の国・公・私立46大学・短期大学付託

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