事例2帰国生も多い私立校が国内外の進学で躍進探究活動を学会でも発表、学んだことの言語化も三田国際学園中学校・高等学校は、都内にある私立の中高一貫校だ。「発想の自由人たれ」をキーワードに、生徒が自ら考え行動する学びを重視し、国際共通語の英語を「使う」ことにも注力。こうした点が支持され、今年の中学1年生の約3分の1を帰国生が占める。高校は以下の3つのコースに分かれている。①インターナショナルコース(IC)…海外大学も視野に主要科目(英語・数学・理科・社会)はAll English授業。西オーストラリア州の高校卒業資格も取得。②インターナショナルサイエンスコース(ISC)…希望に合わせ高2で文理選択を行い、多様な進路を実現。創立1902年/普通科/生徒数〈中学〉724名(男子257名、女子467名)、〈高校〉582名(男子250名、女子332名)/進路状況(2022年3月実績)国内大学182名、海外大学26名、短大1名、専門学校2名、その他47名三田国際学園が掲げる変化し続ける世界で求められる12のコンピテンシー。③メディカルサイエンステクノロジーコース(MSTC)…医・農・工学などの研究をして国内外の大学に進学。どのコ-スも国内・海外を問わず進路選択ができるような学びを実現。同校で生徒が育んだ力は「結果として国内の総合型選抜でも高く評価していただけた」そうで、合格実績を伸ばしている。副校長の今井 誠氏は同校の方針を次のように語る。「大学進学をゴールにせず、どんな状況においても活躍できるような資質をこの学校の学びを通して生徒たちが身につけることを目指しています。そのために大事なことは、生徒達それぞれの個性を引き出し、伸ばしていくこ副校長今井 誠 氏教頭・MST部長辻 敏之 氏高校の総合型選抜に向けた取り組み56リクルート カレッジマネジメント235 │ Jan. - Mar. 2023学校DATA理科室。遠心分離機や3Dプリンター等、多様な実験器具が揃う。Report三田国際学園中学校・高等学校「自ら考え行動する探究活動」を軸に「予測不能な未来で活躍できる資質」を育む
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