カレッジマネジメント236号
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OutcomeOutputnput特集0131メトリックスの定量化と実現が今後のテーマ+××+Iきを繋ぎ合わせることで体系的にSDGsへの取り組みを表明する役割も担っている。また、「サステナビリティレポート」の公開に先立ち、2021年からは「Aoyama Gakuin Global Week(AGGW)」と呼ばれるイベントをスタート。「一人ひとりが国際的な理解を高め、愛と奉仕の精神をもってすべての人と社会のために、より公正、より平和、より持続可能な未来を目指すウィーク」とすることを目標に、年1回、学院全体でサステナビリティにまつわるテーマを定め、活動を発信する企画だ。2022年のイベントでは、設置学校の中等部・高等部に通う生徒に対してSDGsにまつわる講演会を開催。またサステナビリティとESG(環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G))情報をテーマに学外からも参加できるオンラインのシンポジウムを開催する等、発信を強化している。ESGに関する充実した講義プログラムを展開する同学の会計専門職大学院ではここ1~2年志願者が急速に増えているというが、それはサステナビリティにまつわる多角的な取り組みと決して無縁ではないはずだ。阪本学長は、次のような期待を寄せる。「本学に対して多くの人は“MARCHの大学の一つ”とか、“駅伝が強そう”“キャンパスがきれい”というイメージを持っておられると思います。大学での取り組みの詳細については、実はまだ良く知られていないことも多くあります。本学で何が学べるのか、どのような力が身に付くのかをもっと多くの方に知っていただきたい。このレポートはそのための役割を担えるものだと確信しています」。今後に向けての課題として小西副学長は、「地球規模の視野に立った教育の実践」を挙げる。サステナビリティへの取り組みと同様、現状は各学部や研究科ごとに手法が異なる国際化への取り組みを連携・統一化し、大学全体を国際基準の教育機関へと引き上げることを目指す。また「サステナビリティレポート」の役割も、メトリックスを明確化し学内の意識を高めることから、今後は明確化した課題の実現へとシフトしていくことになる。今回の策定では、解決に向けて目標を定量化できたメトリックスもあれば、定性化にとどまったメトリックスもある。長期的な視野に立ち、今後はそれらの多くを定量化する作業に取り組みたいと語った。(文/髙橋晃浩)国際化社会連携教育研究基盤の推進持続可能な社会への貢献サーバント・リーダーの養成青山学院大学の強みの共有・共感価値創造モデルスクール・モットー大学院教育メトリックスによる可視化教養教育地の塩、世の光5つのマテリアリティ4つのマテリアリティ4つのマテリアリティの強化メトリックス=指標/目標マテリアリティ=重要課題大学にとってのSDGs

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