カレッジマネジメント236号
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Engsh MedumSoka SDGsAKADEMA(※1)○liProgram (※2)データサイエンス多文化共生・平和創造社会学・人類学表現文化言語文化歴史・社会文化ロシア・ヨーロッパ文化国際日本学英語文化理工学教育学経営学法学経済学法文×○○○○○○○○○○×○○○○○○○○○○○×○○○○○○○○○○××○○○○○○○○○○××○○I○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○i〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇○○○○○○○○○ ○○○○○○○○○×○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○特集0137学生のSDGsへの関心の高さも後押しに経済経営教育理工看護国際教養国際教養※1  Soka AKADEMIA :Philosophy・Anthropology・Peace Studiesのこと※2 各学部のEMP コース所属学生、及び国際教養学部生はEnglish Medium Program を副専攻として申請できない7割の科目が17のゴールのいずれかと関連することが分かっていた。その膨大な科目の中から、①SDGsと結びついていること、②17のゴールをある程度網羅できるラインアップになること、③他学部生が履修しても内容理解や順序性に問題がないことの3点を考慮し、慎重に議論を重ねて選定を行った。具体的には、「まずは全学教務委員会で各学部からの提供単位数を議論して16単位と決め、指定科目の原案を作り、大学教育研究評議会や各学部の教授会にかけて意見を聞き、また全学教務委員会で検討・修正してと、丁寧に全学でコンセンサスをとり、まとめていきました」と西浦副学長は振り返る。各学部の専門科目を、16単位を上限として選定したこともポイントの1つで、「所属学部の科目を履修していたらいつの間にか副専攻分の24単位が取れていたとするのではなく、最低8単位は共通科目や他学部の専門科目を履修することで、『幅広い学びを保証する』という副専攻制度の趣旨の実現と、学生が自身の関心を見つめる機会となるようにしました」と西浦副学長は述べる。加えて、英語で実施されている科目も指定科目に含めることで、EMPに属する学生等が英語で副専攻を修めることができるよう配慮した。副専攻の申請は2年次以降から可能だが、対象となる所属学部学科経済法律人間経営教育児童教育情報システム工共生創造理工看護2023年度入学生には、履修科目の選択がSDGs副専攻にもつながっていくことを認知してもらうべく、1年次から周知していく。「かなりの学生が希望するのではないか」と西浦副学長は期待を寄せる。その期待の背景には、学生達のSDGsへの関心の高さがあるという。「私が担当するアフリカ経済論等の科目の受講状況を見ても、貧困問題に関心のある学生はSDGsが注目される前から多かったし、2022年11月に本学の学生を対象に実施したSDGsアンケートでは、約98%の学生がSDGsを認知していて、約7割の学生が個人または団体でSDGsの取り組みをしていると回答している。SDGsへの関心が高い学生が比較的多いという肌感覚はSDGs副専攻化の後押しになったし、学生達が授業外での実践だけでなく、授業内でもSDGsを学ぶことで、学びが深まることを期待したい」と西浦副学長は話す。副専攻制度のさらなる拡充や新たな教育プログラム等については、検討を進めているという。「少子化の影響で入学志願者が減少する一方で、社会から求められるものは増大している現実に対して、大学も次代に向けた新しい取り組みがより一層必要になってくるのではないか」と西浦副学長は述べる。「価値創造を実践する『世界市民』の育成」に向けた取り組みに今後も注目したい。申請可能な副専攻哲中学国・・宗ア教ジア学文化選択したメジャー以外の領域のみ選択可(文/浅田夕香)副専攻の概観大学にとってのSDGs

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