カレッジマネジメント236号
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個別選抜について0**入学前について入学後について経営について推奨していない・計推奨している・計47最後に「大学・短期大学に期待すること」を見ていこう。1位は「就職実績の公開」で、前回からスコアがやや上昇し調査開始依頼最高のスコアとなった。2位の「実際の講義・研究に高校生が触れる機会の増加」も前回に引き続き期待が高い。高校の指導として、94%が進路検討においてオープンキャンパス参加を推奨している(図表10)。3位「分かりやすい学部・学科名称」、4位「卒業時に身につく能力の明確化」も含め、生徒の希望進路とのミスマッチを防ぎたい教員の意向を反映する項目が上位を占める。前回比で見ると5位「基礎学力を問う入試の拡大(知識・技能)」がスコアを大きく伸ばした。前述の進路指導の課題の上位にある「学力低下」の要因とも関連し、推薦入試枠が拡大する中で学習意欲が低い生徒のモチベーションを上げたい高校教員の期待が大きいと思われる。また「入試の種類の抑制」も10ポイント近くスコアを伸ばした。こちらも進路指導の課題上位項目「入学者選抜の多様化」に対応しており、入試に関する高校現場の切実な声として受け止める必要があるだろう。 (文/編集部)6割が「強く推奨」し、「推奨している・計」は94%を占める2022年 全体 (n=943)図表10 進路検討における「オープンキャンパス」参加の推奨度と(全体/単一回答) ※カテゴリーごとに全体値の降順にソート ※「*」は該当の項目なし図表9 大学・短期大学に期待すること(全体/複数回答) 基礎学力を問う入試の拡大(知識・技能)分かりやすい入学者受け入れ方針入試の種類の抑制主体性等の評価方法の明確化思考力・判断力等を評価する入試の拡大英語外部検定利用入試の拡大一般入試で調査書の積極的活用実際の講義・研究に高校生が触れる機会の増加分かりやすい学部・学科名称入学前教育の実施高校までの学習歴に関する情報を引き継ぐ仕組みづくり飛び級制度の実施就職実績の公開卒業時に身につく能力の明確化寮や奨学金、授業料減免の充実中退者(率)情報の公開国家試験等の合格率公開国際的な取り組み(留学・外国語の授業の充実)大学・短大の情報公開の強化「第三者評価」の分かりやすい表現での公開経営・財務状況の開示その他推奨している・計強くまあまあどちらともいえない推奨している推奨している59.7「就職実績の公開」「講義・研究に高校生が触れる機会増」が2大要望2022年 全体    2021年 全体    2018年 全体推奨していない・計全くあまり推奨していない推奨していない204060(n=943)8041.638.137.428.018.65.73.949.245.026.96.61.751.443.838.334.930.315.740.326.617.61.3無回答(%)0.20.234.54.70.794.2 1.02022年全体5位2位3位1位4位(n=1156)(n=1203)32.328.349.743.828.129.830.337.225.213.55.911.36.253.534.749.936.723.120.18.711.14.24.049.737.452.637.439.942.134.530.529.324.017.942.727.431.924.217.617.51.61.82021年2018年全体全体(%)特集02高校の指導と大学への期待1位「就職実績の公開」が過去最高スコア。「基礎学力を問う入試の拡大」が5位に躍進大学・短期大学への期待

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