3仕事への価値観54図表5 将来「仕事をして働く」目的(全体/複数回答) Q.あなたが将来仕事をして働くとき、それは何のためですか。 図表6 「いい仕事」のイメージ(全体/複数回答) Q.「いい仕事に就く」と言われたとき、あなたがイメージする「いい仕事」とはどのようなものですか。価値観やキャリアが多様化するなか、今の高校生は働くことや仕事に何を求めるのだろうか。将来、「仕事をして働く」目的(図表5)によると、全体の割合が高いものから1位「金銭的に豊かな生活をするため」(57.1%)、2位「自分自身の幸せのため」(46.8%)、3位「やりたいことを実現するため」(46.3%)と続く。昨今の経済の停滞を背景としてか、生きるうえで現実的に欠かせない金銭的な安定を第一義として、その次に自身の精神的な充足感、自分がやりたいと思えることに取り組むことを重要視していることが分かる。(n=1727)明るい・計(n=1231)自身の将来展望別明るくない・計(n= 496)明るい・計(n= 879)社会の将来展望別明るくない・計(n= 848)※ 全体と比較して 5ポイント以上高い 0.0 5ポイント以上低い ※「2022年 全体」降順ソート(n=1727)明るい・計(n=1231)自身の将来展望別明るくない・計(n= 496)明るい・計(n= 879)社会の将来展望別明るくない・計(n= 848)※ 全体と比較して 5ポイント以上高い 0.0 5ポイント以上低い ※「2022年 全体」降順ソート金銭的に豊かな生活をするため自分自身の幸せのためやりたいことを実現するため(%)57.146.856.448.759.042.253.044.161.449.6失業する可能性が低く、安定している収入が高いやりがいを感じられる(%)58.847.458.550.359.640.155.247.462.547.3「いい仕事」のイメージ(図表6)は、1位「収入が高い」(58.8%)、2位「やりがいを感じられる」(47.4%)、3位「失業する可能性が低く、安定している」(45.4%)と続く。仕事が目的を果たす手段である図表5に対して、こちらは「仕事」そのものに着目した設問であるが、ここではより一層「収入」「安定」といった生活の基盤を築くための、ある意味“守り”の要素が前面に出ている。図表5と6の設問を、自分の将来展望・社会の将来展望別にみると興味深い点が見えてきた。自分自身の将来展望で「明るくない・計」のほうが全体社会的に自立するため人の役に立つため家族を養うため46.337.027.449.540.528.738.428.124.245.840.226.446.833.628.4人気のある職種・会社である人に自慢できる45.424.023.444.124.224.748.623.420.240.324.924.150.623.022.7仕事を通じて社会に貢献するため人間関係を豊かにするため24.622.220.024.124.221.725.817.215.821.624.221.227.720.118.7自分の専門性・得意を活かせる仕事が社会課題の解決につながる若いころから多くのチャレンジができる22.115.313.123.416.713.718.811.811.421.415.913.422.814.612.7値より5ポイント以上低い項目は、「やりたいことを実現するため」「人の役に立つため」「仕事を通じて社会貢献するため」「やりがいを感じられる」が並ぶ。一方、社会の将来展望別で全体値より5ポイント以上高い項目は「失業する可能性が低く、安定している」の1つで、「明るくない・計」と回答した高校生のほうが高い結果となった。このことから、自分や社会の将来に期待が薄いほど、働くことを通してのやりたいことの実現や他者貢献よりも、顕著に安定を求める傾向が読み取れる。自分の能力を発揮し成長するためその他特にない18.5 1.0 4.720.0 0.9 2.514.7 1.210.218.5 1.4 3.018.5 0.6 6.5自分が経営しているその他特にない 6.7 1.3 4.7 7.2 1.2 2.8 5.3 1.4 9.4 8.2 1.5 3.3 5.1 1.1 6.12022年全体2022年全体やりたいことで高い収入を得たいが、安定性も重視
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