4自分達の世代に名前を付けるなら?55ネット環境の活用と依存特集03高校生価値意識調査2022図表7 世代の名前ランキング(自由回答)図表8 自分達の世代に名前を付けるなら? 大きい新型コロナウイルスの影響「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」「Z世代」に続き、2010年以降生まれは「α(アルファ)世代」等、世代ごとの特徴を表した呼称は多くのメディアで取り上げられ、一般用語として定着しつつあるが、いわゆる「Z世代」に該当する今の高校生は自分達の世代をどのように表現するだろうか。自由回答で尋ねたところ、興味深い結果が見えてきた(図表7)。2020年1月に日本国内で最初の新型コロナウイルスの感染者が発見されて以降、あらゆる世代の人々の行動の機会が制限され、安全を確保しつつも(自由回答をテキストマイニング)新しい生活様式に適応せざるを得ない状況に置かれた。今の高校生はこの状況下で中学、高校時代を過ごしており、自分の思い描いていた学校生活が送れなかったという意識が、1位の「コロナ世代」に顕著に現れたのではないだろうか。具体的には「コロナ大打撃世代」「青春マスク世代」「コロナによって青春が奪われた世代」等、悲痛な表現が並ぶ。興味深いのは3位・4位の「ネット・ネット依存・デジタル世代」と「SNS・SNS依存世代」である。後述する高校生の強み・弱みの自己認識にもつながるが、ネット環境への適応に対するポコロナ世代:「コロナ大打撃世代」「青春コロナ世代」「青春マスク世代」「コロナによって青春が奪われた世代」Z世代:「Z世代」「ZZZ世代」「Z+世代」ネット・ネット依存・デジタル世代:「情報社会適応世代」「情報に頼る世代」「ネットに頼りきる世代」「ネット依存世代」「デジタル世代」SNS・SNS依存世代:「SNSを使いこなせるがゆえに生きづらい世代」「SNS中心時代」「SNS依存世代」ゆとり・「ゆとり」と言われる世代:「続ゆとり世代」 「第二ゆとり世代」上記のほか:「少子高齢化世代」「理不尽世代」「ながら世代」「制限世代」「耐え抜いた世代」2022年調査の自由回答一部抜粋ジティブ・ネガティブな両面が存在していることが分かる。例えば「情報社会適応世代」というワードからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前倒しされたGIGAスクール構想によって学校のICT環境が充実しつつあることを背景に、情報技術を活用した生活・学習スタイルが浸透していることがうかがえる。一方で「SNS・ネット依存世代」というワードからは、情報技術を“活用する”というよりも“使ってしまう”感覚がにじみ出ている。今の高校生のなかには、情報社会に適応しつつも、それに頼りすぎることに対する不安感があるのかもしれない。1位コロナ世代(10.7%)2位Z世代(8.8%)3位ネット・ネット依存・デジタル世代(6.9%)4位SNS・SNS依存世代(2.4%)5位ゆとり・「ゆとり」と言われる世代(2.3%)コロナに青春を奪われた高校時代、デジタルに強いが、ネット依存に不安
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