59団体」が、2016年からの連続受賞に加え、2019年には過去最高の4つの賞を受賞し、その後「ハーバード世界模擬国連大会」に参加するなど広がりを見せています。SDGsにおいては、2019年から取り組んできた「道徳×SDGs科目」が浸透し、「麗澤大学SDGsフォーラム」の開催につながっています。各分野の専門家による講演と、SDGsで社会的課題を解決するアイデアコンテスト「SDGs学生プレゼンテーションコンテスト」を実施し、2022年度は社会貢献部門では「ケニア・貧困×教育=貧困削減プロジェクト」、経済・ビジネス部門では「バナナdeビール」の発表をした2グループの学生に最優秀賞を授与しました。2025年に創立90周年を迎えるにあたり、本学の生き残りをかけ、デジタル化の国際競争力低下と、カーボンニュートラルを実践するグリーン人材の不足に対応すべく「文理融合・横断型教育への転換」を新ビジョンに打ち出し、2024年4月に2つの新学部を設置構想中です。1つ目は工学部(定員100名)で、情報システム工学専攻とロボティクス専攻を設置予定です。「テクノロジーに、愛を。」をスローガンに、想像力と創造力を身につけ、人と地球に優しい明日をデザインできるエンジニアを育てます。2つ目は経済学部から経営学科を独立させ、経営学部(同140名)を設置します。「未来をデザインする実学」を掲げ、「実学×データサイエンス×デザイン×クリエイティビティ」で新ビジネスを創出する人材を育てます。2つの新専とくなが・すみのり1952年生まれ1975年 東京教育大学農学部卒業1982年 筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学1992年 ペンシルべニア大学大学院博士課程修了1996年 インドネシア国家経済開発庁経済顧問2014年 筑波大学名誉教授、麗澤大学大学院経済研究科教授、 経済学部教授2019年 麗澤大学学長2021年 日本地域学会会長攻としてビジネスデザイン専攻、起業家精神を育む日本初のファミリービジネス専攻を設置し、先行国ドイツのヴィッテン・ファミリービジネス研究所と提携を結び、昨年は国際シンポジウムを開催する等、着々と準備を進めています。既存の学部にも文理融合の新組織として、経済学部に(仮)ソーシャルデータサイエンスコース、外国語学部に(仮)英語・デジタルコミュニケーションプログラムを開始します。他にも2022年度から安全保障の専門家によるオムニバス形式の安全保障科目を先行開講したところ、学生の関心も高く、100名が聴講しました。総合大学となっても、やはり小規模にはこだわり、全体の定員を工学部純増(100名)の700名に抑えます。文理5学部が同一キャンパスに集結する小規模大学だからこそ、学部の垣根を越えた教育ができると考えるからです。これに「麗澤スタンダード」、100分授業、クォーター制で教育力を強化します。文系の麗澤から、文理融合・横断型の小規模総合大学に変わっていく中で、世界と地域に貢献する「品格あるグローバル人材」を育てるには、教育システムも変える必要があるのです。麗澤大学は2024年より大きく生まれ変わります。これまでも、たとえ入学時に英語力が低い学生でも、探究心と夢があれば学生の心に火をつけられる大学だと自負してきました。今後も学生の心に火をつける小規模総合大学として、「変化を恐れず進化する大学へ」と邁進していきます。(文/能地泰代)2024年、文理融合・横断型の小規模総合大学へ
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