26Report●企業取材社会が求めるデジタル人材とは誰なのか？ビジネスに貢献できるデジタル人材ニーズが増加デジタル人材の育成・採用ニーズが高まるなか、デジタル人材に求められるスキル指針として経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が定義した「デジタルスキル標準」。ビジネスアーキテクトデザイナーデータやデジタル技術を活用した製品・サービスや業務等の変革ソフトウェアエンジニア株式会社リクルート『リクルートダイレクトスカウト』プロデューサーリクルート カレッジマネジメント237 │Jul. - Sep. 2023デジタル人材は組織全体でDXに取り組む必要があり、組織内の相互連携や一人の人材が複数の役割を担うことも多い。データサイエンティストサイバーセキュリティ経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が2022年12月に公表した「DX推進スキル標準」の人材類型の定義をもとに作成レジュメを登録することで、ヘッドハンターからのスカウトや企業からの直接スカウトを受けられるサービス『リクルートダイレクトスカウト』のプロダクト責任者。ビジネスアーキテクト デジタル技術を理解して、ビジネスや業務の変革における目的設定から導入、効果検証等、関係者をコーディネートしながら設計する人材デザイナー ビジネスの視点、顧客・ユーザーの視点を総合的に捉え、製品・サービスのシステムデザインを担う人材データサイエンティスト データを活用した業務変革や新規ビジネスの実現に向けて、データを収集・解析する仕組みの設計・実装・運用を担う人材ソフトウェアエンジニア デジタル技術を活用した製品・サービスを提供するためのシステムやソフトウェアの設計・実装・運用を担う人材サイバーセキュリティ 業務プロセスを支えるデジタル環境におけるサイバーセキュリティリスクの影響を抑制する対策を担う人材一般的にデジタル人材とは、データやデジタル技術を活用して、ビジネスや社会課題の解決に貢献できる人材を指す。職種でいえば、AI/IoT/クラウド/サイバーセキュリティ等の技術スキルを持つエンジニアやデータ収集や分析を行うデータサイエンティスト、デザイナーといったいわゆるIT人材だけではなく、デジタルに関する知識を活用してプロダクト・サービスの設計や組織・プロジェクト管理等を行うビジネススキルやマネジメントスキルを持つビジネスアーキテクトも重要なデジタル人材といえるだろう。【参考】DX推進に必要なデジタル人材と役割ここまでお伝えしてきたように、デジタル人材の育成に向けて、様々な教育政策が進められようとしている。では、デジタル人材が求められているのは、どのような業界・職種・ビジネス領域なのか。リクルートで人材ビジネスに関わる藤原暢夫氏、企業の現場でデジタル人材として活躍するビジネスパーソン達にお話を伺った。まずは企業におけるデジタル人材ニーズの現状を藤原氏に聞いてみた。「デジタル人材の求人ニーズが増加している背景として、日本全体における労働人口の減少に加え、企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進が顕著になってきたことが挙げられます。コロナ禍前からもこのニーズは伸長していたのですが、コロナ禍によって結果的にデジタルシフトが進み、必然的にデジタル人材の需要も加速度的に拡大しています」企業の未来を支えるデジタル人材ニーズと期待される知識・スキルとは藤原暢夫 氏
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