デジタル経営国際経営デザイン経営経営戦略ファイナンス金融工学ゲーム理論・オペレーションズリサーチデータ313学科の共創による問題解決も視野に総力特集 未来をつくるデジタル人材と教育実践共感・論理導き出せる力をつけるカリキュラムを組んでいる。ビジネスエコノミクス学科では、数理モデリングとデータサイエンススキルを学んで数学的解析力とデータ分析力を身につけ、企業経営に不可欠な経済理論を基礎に数理的思考力に裏打ちされた最適な意思決定をスピーディに行うことのできる人材を育成するカリキュラムを組んでいる。「成功しているテック企業は、ビッグデータを分析した結果に基づいて経営者が意思決定をしている。そのような、理論とデータ分析をもとに経営に関する意思決定ができる力までを養うことがこの学科の特徴」と椿学部長は話す。そして、国際デザイン経営学科では、デザインの観点からビジネスを捉える力と、デジタル技術を用いて問題解決につながるプロダクトやサービスの開発能力を養い、共感力と理解力の高い国際的なイノベーションリーダーの育成を目指す。「デザイン系科目の講義や演習を通じて生活者に寄り添い、見えないニーズや課題を拾い上げる観察力を養いながら、基礎的な数理分野やプログラミング、応用的なデータ分析やデジタル技術の活用法も学ぶカリキュラムを組んでいる」と椿学部長。これらの学びを経て、卒業生は情報通信業や金融業、コンサルティング業等に就職。大学院に進学してさらに専門性を高める学生も約1割に及ぶ。「期待しているのは、入社後の業務における活躍のみならず、年数を重ねて経営の意思決定に関わる場面での活躍」だという。学部組織としての文理融合も順調で「教員が文科系のアビジネスエコノミクス学科Department of Business Economics数理モデリングとデータサイエンススキルを教授し、秀でた解析力と創造性を備えた企業意思決定のスペシャリストを育成企業意思決定のスペシャリストサ経イ済エ学ン・ス文系・ 理系の枠組みを超えた新しい視点からの経営の理論と技法を研究・教授Department of Management経営戦略、会計学、ファイナンス、マーケティングを教授し、科学的経営のできる 経営のプロフェッショナルを育成経営のプロフェッショナルマ会ー計ケ・ティングSchool of Managementプローチと理科系のアプローチの違いを互いに尊重し、コミュニケーションがとれている」と椿学部長は話す。椿学部長自身が、組織をマネジメントするうえで「個々の先生方の学問を理解すること、また、学部内の様々な会議においてディスカションができる雰囲気を常に作ることに努めている」とのことだ。「自分とは異なるアプローチ方法や考え方に対して、自分の視野だけでコメントしていると組織はうまく機能しない。文理が融合すると新しいものが生み出せるのだという視点を持って、それぞれの先生方の目指すものとアプローチ方法を学び、多様な視点を尊重したうえで意見を集約していくことがマネジメントのポイント」と話す。今後の学生の教育については、3学科の学生が混成でグループを組み、問題解決に取り組む科目の設置を検討する等、「さらに一歩進んだ融合型学部になっていきたい」と意気込む。「これだけ幅広い要素が整っている学部なのだから、3学科で共創することで、これまで解決できなかった難しい問題にも取り組みたい」と椿学部長。また、経営学研究科が時間差で文理融合の学びを進めようとする学生の受け皿になるよう体制を整えていくことも検討しているという。「学部で経営学を学んだ学生が大学院で数理やデータサイエンスを、学部で工学や情報学を学んだ学生が大学院で経営学を学んでから社会に出て活躍するのも文理融合の一つ。どちらのタイプの学生が本学の経営学研究科に入ってきたとしてもスムーズに学びを進められるよう、他大学の先生方とも連携していきたい」と椿学部長。理科大が輩出する経営人材の今後の活躍に注目したい。経営学科Department of International Digital and Design Managenent「デザイン」の観点からビジネスを捉える力と「デジタル技術」を用いて問題を解決するスキルを持つグローバルなイノベーションリーダーを育成(文/浅田夕香)解析・創出実証不確実な時代の新しい企業経営経営学部経営学俯瞰・戦略国際デザイン経営学科イノベーションリーダー
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