6 「情報Ⅰ」の内容43総力特集 未来をつくるデジタル人材と教育情報同士の結び付きの表現「情報Ⅰ」は、2025年度の大学入学共通テストで出題されることが決定しており、国立大学協会も現在の5教科7位置(Location)物理的な位置を基準にする方法(例:国別、都道府県別での分類等)アルファベット(Alphabet)言語的な順番を基準にする方法(例:辞書、電話帳等)時間の前後関係を基準にする方法(例:スケジューラ等)物事の差異により区別された領域を基準にする方法(例:図書館の本棚等)数量的な変化を基準にする方法(例:口コミサイトの評価の数値等)時間(Time)カテゴリ(Category)連続量(Hierarchy)問題の発見・解決法規・制度情報セキュリティ情報モラル情報技術が果たす役割と影響情報デザイン情報デザインの対象※コミュニケーションについても科学的な理解が必要・実践,結果の評価・振り返り,改善等の一連の過程統計を活用した思考・判断・表現統計の活用解決の程度を判断する力・アルゴリズム・プログラミング・情報通信ネットワーク・データの扱い「分岐」の表現の例「因果」の表現の例科目から「情報Ⅰ」を入れた6教科8科目を原則とすることを表明している。これからの大学教育は、「情報Ⅰ」の内容を踏まえたものにしなければならない。「情報Ⅰ」について旧学習指導要領との対比で示すとともに、特徴的な内容の一部を図解する。・合理的に解決方法を選択する力・過程を振り返って改善する力・バックグラウンドの情報技術これらを知って適切に対応する力統計の活用原因を判断する力統計の活用ゴールを想定する力統計の活用結果を予想する力解決策を選択する力 情報Ⅰの内容(1) 情報社会の問題解決 情報Ⅰの内容(2) コミュニケーションと情報デザイン情報Ⅰ(1)情報社会の問題解決では、中学までの統計を活用する究極の5個の帽子掛け「社会と情報」「情報の科学」一連の過程の理解・問題の発見と明確化・分析・解決策の検討内容や必要性の理解・法律や制度の内容・情報セキュリティーの必要性・情報モラルの必要性調査や発表を通じた理解・社会生活の変化・人間とのかかわりの変化発見改善評価実施「社会と情報」「情報の科学」情報の表現・伝達の工夫・メディアの特性・伝えたいことの整理以下のコンテンツが対象・ポスター・Webページ分析解決策の検討問題を発見・解決する方法・メディアの特性の科学的理解・情報の抽象化、可視化、構造化コンテンツ以外も対象・ポスター・Webページ・Webサイト・インタフェース・モデル化「情報Ⅰ」一連の過程で必要な力統計について数学Ⅰと連携・科学的な根拠に基づいた判断力・ゴールを想定する力・ほかの方法の結果を予想する力意義を知って適切に対応する力・法律や制度の意義・情報セキュリティーの意義・情報モラルの意義対応を考察し提案する力・人に求められる仕事の変化・情報社会をより良くする方法改善評価「情報Ⅰ」発見分析解決策の検討実施表現機能論理「階層」の表現の例出典:高等学校「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)高等学校「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)中学までに身につけた統計の力を活用問題の発見・解決のプロセスを体験変化に対応するためには意義や仕組みの理解と活用が必要AIの社会や生活に対する影響を考え、使い方の提案も必要
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