カレッジマネジメント237号
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7 2022年春からの実施状況44高校の学習指導要領は、2022年度は1年生、2023年度は1年生と2年生というように実施される学年が増えていく。2025年度の大学入学共通テストの受験者は、中学校数学科「Dデータの活用」、高校「数学Ⅰ」の(4)「データ分析」と連携赤字=数学科で学び情報科で活用 赤字=情報科のみで活用アルゴリズムの表現・フローチャート典型的な例・並べ替え(ソート)・探索(サーチ)アルゴリズム&プログラムプログラムを学ぶ・プログラムの有用性・アルゴリズムによる 効率の違い学習の仕方※コンピュータについても科学的な理解を深める必要がある数学と連携して平均値、中央値等の基本的統計値を扱う統計主にグラフ化等を行い,データの傾向をつかむ分析主に表形式で整理された数値を中心に扱う量的データ質的データの記載なしテキストマイニングの例あり質的データ整理されたデータを扱う実験値等の整理されていないデータも扱い、外れ値、欠損値等の処理も学ぶ扱うデータ尺度データベース「情報の科学」のみで扱う情報を収集・蓄積・提供する方-アルゴリズムの表現・フローチャート・アクティビティ図典型的な例・並べ替え(ソート)・探索(サーチ)問題の発見・解決に応じたもの・音声の認識と応答・計測・制御・画像処理・物理シミュレーション・自然界のシミュレーションプログラムを学ぶ・プログラムの有用性・アルゴリズムによる効率の違い・関数の使用による構造化プログラムで学ぶ・形や色・コマンドの仕組み※短いプログラムでコンピュータの 仕組みを学習「情報Ⅰ」分散、標準偏差、相関係数等の統計指標、散布図、仮説検定の考え方、交絡因子等も扱うクロス集計、仮説検定、単回帰分析、これらを通じたデータの可視化、現象のモデル化と予測量的データの記載あり。表形式で整理されていないものも扱う質的データの記載ありテキストマイニングの例あり名義、順序、間隔、比例等尺度水準の違いを扱う法として全員が学ぶ演習の手順データの収集・政府統計の総合窓口(e-Stat)からデータを検索・取得帰無仮説上での検定統計の分布と有意確率(両側検定)立ち幅飛びの記録で 50m 走のタイムを予測するモデル ( 回帰直線 )2022〜2024年度のいずれかの年度で「情報Ⅰ」を履修することになる。ただし、浪人生や定時制高校の卒業生の一部は、旧学習指導要領の科目「社会と情報」「情報の科学」を履修しているので、そのような生徒に対応した出題も行われる。次に、高校生がどの程度情報科の内容を身につけてくる※「情報I」では質的データも扱う出典: 高等学校「情報Ⅰ」 高等学校「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)・科学の道具箱 ・データを整形する・関係が深い項目を用いて,単回帰分析を行う高等学校「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)教員研修用教材(本編)情報Ⅰの内容(3) コンピュータとプログラミング情報Ⅰの内容(4) 情報通信ネットワークとデータの活用「社会と情報」「情報の科学」「社会と情報」「情報の科学」「情報Ⅰ」論理表現の多様性WebAPIの利用人工知能の活用他教科連携実際に使ってみる必要があるデータの整形・必要なデータを抽出するデータの分析・散布図行列を描画して散布図や相関係数から関係を読み取る対象の特性による分類の例度数分布(棒グラフ)表現のプログラム実行結果

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