56●その他 0.5%「学ぶ」と「働く」のより良い接続のために大学ができることとは●計画よりかなり多い 1.3%●計画より若干多い 10.0%●計画通り 29.1%採用数充足 40.4%設計し直す必要が出てくるかもしれない」と栗田氏は話す。とはいえ、企業にとってタイプ3を実施する負荷は大きく、「実施するかどうかはまだ様子見の企業も多いため、大学としては、これまで実施してきたタイプ2の取り組みを生かしながら、どのような内容が学生にとってより良い支援になるのかを考え、企業との連携のあり方や取り組み内容のブラッシュアップをしていくとよいのでは」とのことだ。また、類型化を受けた企業の動きとしては、手軽に学生と接点を作ることのできるタイプ1の取り組みが大きく増える可能性も考えられると栗田氏は予測している。「学生にとってもタイプ1は単日で手軽に参加できるため、視野や選択肢を広げる目的で参加するのに適した取り組み。関心が低い業種・職種のものであっても、参加してみて興味を持つことができれば選択肢が広がるし、やっぱり興味を持てないと思えばそれも初職を決めるうえでの判断材料になる。タイプ1に参加したうえで、興味を持った業種・職種について深く知るためにタイプ3の取り組みに参加するというような形で、目的を持って活用していくことが大事になってくる」と続ける。なお、2026年卒業以降の学生を対象に、タイプ3のイン企業採用数について計画を立てていない 0.9%●現在選考中につき、未定 1.5%●計画よりかなり少ない 18.6%●計画より若干少ない 38.2%●採用目標数を充足できた企業は約4割で、前年より大幅に減少。調査開始以来最低値に図6 2023年卒 採用計画に対する充足状況(2022年12月時点)ターンシップのうち専門活用型インターンシップで、かつ、卒業年次前年の春休み以降に実施されるものについて、所定の要件を満たせば、3月1日から選考を開始できるとする現行の就職・採用スケジュールを、一部、弾力化するという考えが2023年4月に関係省庁より出されている(図8)。就職・採用活動のあり方については、選考の時期を中心に長年議論がなされているが、「一律のルールを課すことに限界が来ているのかもしれない」と栗田氏は指摘する。「価値観や一人ひとりの背景が多様化しているなかで、皆が同じタイミングで就職・採用活動をすること自体が難しくなっており、現行の就職スケジュールに沿って活動できない学生も見られる。柔軟性や弾力性を持たせるべく新しい試みに挑戦することは大事なこと」と話す。その萌芽として、2025年卒以降の採用で職務限定型(ジョブ型)採用を「導入する予定」「導入を検討している」という企業が14.2%見られ、特に従業員規模が5000人以上の企業にお2022年卒 52.2%2021年卒 56.0%出典:就職白書2023
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