theme03theme0116リクルート カレッジマネジメント238 │Oct. - Dec. 20232015年、女性活躍推進法が制定されて久しい。男女共同参画社会の実現に向け、「社会のあらゆる分野において、2020年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度になるよう期待する」ことを目標として、企業のみならず社会全体に向けた政策的な働きかけもなされているものの、国際社会を見れば、日本の女性の働きやすさはOECD主要国の中でも相対的に依然として極めて低い結果のままだ。特に課題として指摘されるのが、今まさに人材の活躍が叫ばれている理系分野における、「ジェンダーの不均衡」という現実だ。デジタルをはじめ、今最も活躍の場が広がる理系分野において、2040年、女性が真に生き生きと活躍し能力を発揮するためには、今一度意識を高めていく必要がある。気候変動地球温暖化2023年の夏は酷暑であった。地球規模で見た温暖化の進捗は、様々な地域で水害や山火事等、想定外の規模の災害を引き起こし、地球沸騰化時代というキーワードも登場した。国際社会はこうした状況に歯止めをかけるべく、企業や自治体を中心に脱炭素へのシフトを進めている。日本も2050年までにカーボンニュートラルを実現することに経済成長を重ねるシナリオ「グリーン成長戦略」を描いており、投資の世界では財務リターンを前提としたESG投資が当たり前になりつつある。一方で急務なのが人材育成だ。デジタルに並ぶグリーンという新たな成長分野をけん引する人材を、どのように育てていくのかが継続的な課題となりそうである。GDPの減少環境破壊長寿社会少子化総人口減少グリーン成長戦略推進脱炭素経営への転換ダイバーシティ&インクルージョンの推進労働生産性の向上ポストSDGsの推進AI等新たな技術の進化デジタル・データ活用の進展ESG投資の拡大キャリアのマルチステージ化Well-beingの実現新興国の経済発展地球環境の危機2040年4つの課題と大学の可能性労働市場におけるジェンダー不均衡
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