20232023202220212022※22002210※202020192019201820182017201720162016201520152014201420232023202220222021202020212019202020182019201820172017201620162015201520142014社会で使われる技術の開発に女性目線は必須女子特別入試、女子校との連携協定等を推進Case Studies芝浦工業大学222027年に「女子学生比率30%」「女性教員比率30%」の達成を目標に掲げ、様々な取り組みを行っている芝浦工業大学(以下、芝浦工大)。2023年時点で女子学生比率は19.8%、女性教員比率は19.2%と達成に向けて着実に歩みを進めている。これまでどのような取り組みを行い、今後何を強化していくのか、副学長で男女共同参画推進室長も務める磐田朋子氏に伺った。「女子学生比率30%」「女性教員比率30%」は、創立100周年を迎える2027年にアジア工科系大学のトップ10に入るという目的に基づき、2016年に宣言された長期ビジョン「Centennial SIT Action」における取り組み課題の1つである「多様性の受容」のKPIとして設定された目標だ(図1)。この目標を掲げた背景の一つには、建学の精神「社会に学び社会に貢献する技術者の育成」があると磐田副学長は話す。「良い技術を開発しても、世の中で使われなければ意味がない。そのためには、利用者目線に立って技術開発やシ学部生大学院生学部生大学院生16.416.415.515.514.514.513.813.812.911.511.611.511.69.59.5図1 女性学生比率(%)図1 女性学生比率(%)19.817.217.917.517.918.318.719.117.517.918.318.719.115.415.815.715.415.815.714.714.712.919.817.217.9※2020より教員総数を 文部科学省学校基本調査の数字に変更※2020より教員総数を 文部科学省学校基本調査の数字に変更12.310.010.0ステムの全体を考える必要があり、人口の半分を占める女性の目線は必須。にも拘わらず、日本の研究者に占める女性の割合は2割に満たず、その多くが建築やデザイン、医学系の研究者であるため、工学系の研究者をより多く輩出していくために意欲的な目標を設定している」と磐田副学長。長期ビジョンの策定を牽引した村上雅人前学長の「国際的に見て日本の工学系の女性の比率の低さは異常」との考えから目標設定がなされ、女子学生増による裾野の拡大と、工学系の研究を担う女性として、また、女子学生が将来像を描くためのロールモデルとしての女性教員増の両輪で取り組みが進められてきたという。女性教員を増やす施策として取り組んでいるのは、教員公募時に選考において評価が同等と認められる場合は積極教員の女性比率(%)教員の女性比率(%)副学長磐田朋子 氏20.820.818.518.517.617.615.015.013.513.512.319.019.119.219.019.119.2「2027年に女子学生比率30%」を掲げ、広く社会で活躍する工学系女子を輩出する
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