カレッジマネジメント239号
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13 研究成果の社会実装や産学連携の強化入については、不十分とやや不十分の合計が半数前後にのぼっている。支出抑制施策については、いずれの施策も取り組みは満足との回答は2割以下にとどまり、逆に不十分とやや不十分を合わせた割合は2割から3割であり、取り組んでいるが評価はどちらともいえないが5割から6割を占めている。収支を超えたより広い視点からの経営施策の取り組みに対する評価について、満足度の高い順に並べたのが図7である。取り組みに対する満足度が5割を超えるものはないが、施設・設備の整備地域・社会貢献の強化ガバナンス改革教育力の強化高大接続学生募集の強化キャンパス移転 広報・ブランディング戦略の強化国際化の推進研究力の強化DXダイバーシティ1.取り組みは満足できる状況にあり、成果も出てきている2.取り組みは満足できる状況にあるが、成果はこれから3.取り組んでいるが現時点での評価はどちらともいえない4.取り組みがやや不十分である16.823.613.026.111.226.77.526.78.120.57.516.114.38.73.718.63.718.08.111.22.514.32.513.01.913.05.取り組みが不十分である42.244.752.244.759.039.151.645.338.551.641.646.6高い順に、施設・設備の整備、地域・社会貢献の強化、ガバナンス改革、教育力の強化となっており、学生募集の強化については取り組んでいるが評価はどちらともいえないが6割を占めている。また、不十分とやや不十分を合わせた比率が4割を超えるのがDXと国際化の推進、4割近いのがダイバーシティとなっている。全ての施策において「取り組んでいるが評価はどちらともいえない」の回答の割合がほかを引き離して最も高くなっている。そこには様々な手を打ってはいるが、確かな手応えを感じることができない理事長のもどかしさが表れているようにも思われる。6.回答無13.013.749.123.614.311.225.519.326.730.427.332.929.2(%)4.32.511.81.213.00.62.50.63.11.26.20.66.211.20.64.39.99.3図7 経営施策の取り組み 現状と評価第1特集●理事長の視界から考える 法人経営の課題

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