カレッジマネジメント239号
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25とが大学改革の一番手っ取り早い近道だと思っています。教職協働が大学改革の要とは言いますが、まず教員にパートナーとして認められるような職員にならなければ平等じゃないのです。そういう意味でも職員を鍛え上げることは、これからの大事な作業だと思っています。濱名 私も職員の戦力化についてお話ししますが、本学では部局ごとに年間目標を立てて、期中と期末にオンラインによるポスターセッションを行い、達成度合いを情報共有しています。教員も職員も一緒に、管理職は全員参加します。大学は結構縦割りなので、そういう形で認識の共有をしないとクロスしていきません。ですが一方で、大学の教職員というのは基本的に論理的なんです。だからこそエビデンスベースでしっかりと提示していくことが重要だと思います。期中、期末でどこまで進んでいるかを自分達でスケジュールを自覚してもらい、次のステップを考えてもらう。そのように納得して動いてもらえる仕組みこそが、職員が鍛え上げられることにつながるのではないかと思っています。――大学のコストで一番大きいのは人件費であり、それをどう戦力化していくかというのは、大学経営において一番大きな関心事ですよね。 今日は経営トップとしての貴重なお話をありがとうございました。 (文/能地泰代 撮影/小山昭人)第1特集●理事長の視界から考える 法人経営の課題

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