カレッジマネジメント239号
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40図表4 進路検討行動時期の経年比較(各行動単一回答)まず、高校3年生が大学に興味関心を持ち、資料請求を経て出願するという行動を見ると(図表1)、2022年は資料請求校数が過去に比べて多いが、出願に至る校数は減少していることが分かる。一方でコロナ禍に進路選択を行った世代特有の事象として、OC参加経験は過去に比べて減少し、参加校数の平均も2019年より1校減少して約3校となった(図表2・3)。こうしたデータからは、OCに参加しづらい状況の中で請求した資料を中心に出願校を最小限に絞り込んでいる様子が窺える。2022年 (10841)どんな学校があるかを調べ始めた時期2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)興味を持った学校の資料請求をした時期2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)初めて大学・短大・専門学校を見に行った時期2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)2022年 (10841)第1志望の学校を受験校に決めた時期2019年 (2071)2016年 (3051)2013年 (3256)調査年   調査数6.04.94.33.51.51.31.41.24.53.32.72.12.92.02.23.537.236.632.729.925.223.121.318.135.133.834.227.89.38.38.48.4また、図表4の進路検討行動の時期を見ると、2013年以降の変化として、「どんな学校があるかを調べ始めた時期」を筆頭に、概ね全ての行動が高校1年生から始まっており、早期化の様子が著しい。高校に入ってすぐに大学のことを考え始めるわけだ。一方で「第1志望の学校を受験校に決めた時期」は他の行動に比べると大きな変化はなく、概ね高校3年生の春~秋に集中する。つまり最終的な選択時期は変化がないが、早期化により長期化が起こっているというのが全体的な概観である。35.917.933.519.936.121.138.371.422.636.128.931.629.131.133.015.124.435.319.332.121.634.226.317.416.018.919.11.21.51.41.72.65.231.75.934.45.95.21.92.32.749.018.344.820.146.718.246.519.4(%)高校入学以前高校1年高校2年高校3年4〜9月高校3年10〜3月進路検討行動は全体的に早期化。コロナ禍で検討行動は停滞気味

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