カレッジマネジメント239号
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計0 ない・計そう思う・特にないその他生徒の意欲や学力の低下・欠如定義があいまい実施時間の不足不足教員の指導力評価軸が方法が不明確ない、評価の教員の知識・43.9理解不足教員間の共通認識不足教員の負担の大きさ42高校では2022年度より新学習指導要領がスタートした。その要となる「総合的な探究の時間」の導入校に、取り組みによる生徒の変化を尋ねた(図表7)。変化(向上)を感じている割合は【主体性・多様性・協働性】【思考力・判断力・表現力】【学びに向かう姿勢・意欲】で高い。一方で【知識及び技能】では評価が分かれる結果となっている。「総合的な探究の時間」に取り組むに当たっての課題(図表8)では1位「教員の負担の大きさ」が圧倒的に高く、2位以下■調査目的: 高校の教育改⾰に関する現状を明らかにする■調査期間: 2022年8月4日(木)~9月9日(金)投函締め切り ※2022年9月13日(火)到着分までを集計対象とした■調査方法: 郵送調査+インターネット調査■調査対象: 全国の全日制高等学校4,721校■有効回答数: 943件(回収率20.0%)基礎的な学力(知識及び技能)が向上した思考力・判断力・表現力が向上した主体性・多様性・協働性が向上した学びに向かう姿勢・意欲が向上した(%)806040202022年 全体 (n=895)リクルート高校教育改⾰調査2022より(「総合的な探究の時間」導入校)図表7 「総合的な探究の時間」への取り組みによる生徒の変化(各単一回答)図表8 「総合的な探究の時間」に取り組むに当たっての課題(複数回答)そう思う・計そう思う凡例2022年(n=895)2.819.82021年(n=1079)4.12022年(n=895)8.72021年(n=1079)13.32022年(n=895)12.42021年(n=1079)17.42022年(n=895)6.72021年(n=1079)11.378.853.6ややそう思うどちらともいえない54.624.744.448.748.952.437.346.237.536.135.6も教員に関する課題が続く。フリーコメントでは、生徒・教員ともに「価値のある学習方法」として積極的に推進しようとする群と、「国が決めたやらねばならぬこと」として受動的に受け取る群とで二極化している。予測不可能な社会で活躍できる資質・能力を培う目的で導入された探究だが、その現場推進が各教員に任されており、各校における探究の意義や価値といった共通認識が必ずしも議論されない中、従来の教科学習とは異なる指導に四苦八苦している様子が垣間見える。そう思わない・計あまりそう思わないそう思わない17.854.011.04.61.637.431.031.224.844.634.125.418.2(%)そう思わ無回答4.70.322.6 22.528.7 15.77.71.50.353.1 9.24.41.70.962.0 6.05.51.70.361.3 7.23.21.30.969.8 4.49.31.80.344.0 11.15.21.91.357.6 7.04.12.3調査概要探究は生徒を成長させる実感が高いが、教員の負荷が課題02高校現場の動向は?

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