カレッジマネジメント239号
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8次に、学校法人の所在地別(1都3県、愛知県、2府1県、その他の4地域)に「わが国の大学の現状及び将来に対する見通し」と「現在の経営状況に関する認識」がどう異なるかクロス集計を行った(図2-1、図2-2)。その結果、前者の見通しについては、淘汰・再編が進むとの認識に地域間で大きな差はないものの、「急速に進む」と1都3県愛知県2府1県その他1都3県愛知県2府1県その他1.今後淘汰・再編が急速に進むことは避けられない2.淘汰・再編は不可避だが、当面は緩やかに進むものと想定している3.淘汰・再編は不可避だが、当面はそれほど進まないと想定している4.量的な需給だけで淘汰・再編を見通すことは難しい38.047.060.737.01.経営の持続可能性に対して強い危機感を持っている2.既に経営状況が悪化しつつあり、危機感が増している3.5年程度先まで見通した場合、経営状況の悪化が危惧される4.10年程度先まで見通した場合、経営状況の悪化が危惧される5.経営状況に関する限り特段の不安はない21.07.419.033.335.827.8の回答割合は、2府1県が6割と高く、次いで愛知県、1都3県、その他の順になっている。その他地域の回答割合が比較的小さいのは3大都市圏に比べて多くの大学がひしめき合う状況にないことも影響している可能性がある。後者の経営状況に関する認識については、「強い危機感」と「危機感が増している」を合わせた割合が、愛知県、2府1県、その他の3地域で5割近くに達しているのに対して、1都3県は現時点で3割弱にとどまっている。さらに「5年程度先まで見通した場合、経営状況の悪化が危惧」ま51.040.046.239.613.426.610.814.220.012.3(%)1.010.013.032.17.27.89.0(%)13.013.413.321.417.835.34.6図2-1 【学校法人所在地別】わが国の大学の現状及び将来に対する見通し図2-2 【学校法人所在地別】現在の経営状況に関する認識1都3県とその他の3地域の間で経営状況に関する危機感の程度に差がある

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