カレッジマネジメント240号
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実施していること298542655587651人事制度への評価12目指すべき職員像に何が影響を与えているのかが分かったので、それらの現状はどうなのか、順にみていき、今後に必要な方策を考えていきたい。まずは人事制度について、事務局長の回答から現状を確認する(図1)。中期目標に職員の人材育成を掲げ、「職員の自己啓発を支援している」等は8割弱が肯定的に回答し、力を入れて取り組んでいるが、人事制度の評価はそれに対すると自己評価が低く、優秀な職員の採用(6割)、人事制度の納得性(4割)、人材の多様性が業務に活きる(4割)、人事異動がよく機能(3中期目標に職員の人材育成が掲げられている職員の研修・自己啓発を職場として支援している個人の評価と連動した給与体系を導入している自大学の求める優秀な職員を採用できているジョブローテーションがうまく機能している個人の目標と評価が連動している他機関・大学との人事交流をしている人事評価制度に対する納得性は高い人材の多様性が業務に活かされている事務局長優秀な人材の採用事務局長自己啓発の奨励・支援事務局長人事制度の納得性あてはまるややあてはまる40212113231750353727あてはまるややあてはまる職員21職員3835職員23割)となっている。優秀な人材を採用できていると感じる事務局長はある程度いるが、その後の評価はいずれもかなり低い。人事については事務局長と職員に一部同じ設問を尋ねたのでその回答を比較した(図2)。優秀な人材の採用についての認識に差はみられないが、自己啓発支援、人事制度の納得性についての評価は、事務局長のほうが甘く、職員は現状をより厳しく見ている。目指すべき職員像の実現に最も大きな影響を与えている人事について大きな課題があると言わざるを得ない。あまりあてはまらない38533629262154395460(%)505553あてはまらない(%)16211537372112図2               人事に対する事務局長と職員の意識の差図1        人事についての現状評価事務局長調査事務局長調査職員調査自己啓発支援、人事制度の納得性についての評価は、事務局長のほうが甘く、職員は現状をより厳しく見ている人事制度の現状と課題

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