カレッジマネジメント240号
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№1中国2韓国3台湾4香港5インドネシア5マレーシア7タイ8アメリカ9イギリス9ロシア11シンガポール11フランス57国際色豊かな多様な場が教育の質を高める特集2留学生はなぜ日本を選ぶのか同法人、しかも同キャンパス内に日本語学校を持っているアドバンテージは大きいでしょう」と渡井氏は説明する。留学生は中国からが圧倒的に多く、次いで韓国、台湾と東アジアが9割を占める。中には、アニメをきっかけに日本文化に興味をもった欧米からの留学生もいるという。中長期的にはターゲットエリアを東南アジアへと拡大することも見据えているが、足元では現地事務所のある韓国、台湾に注力し、新型コロナウイルスの影響で18%まで低下した留学生のシェアをコロナ前の水準の20%以上に戻すことを目指す。「外国の方が日本の大学や専門学校にいきなり出願するのはハードルが高い。まずは短期留学プログラム等をきっかけにBUNKAを知ってもらい、入学者を増やしていきたい」と渡井氏は述べる。留学生の獲得に力を入れる背景には、文化学園が掲げる教育の3つの柱、①クリエイション②イノベーション③グローバリゼーション がある。留学生の存在は特に③グローバリゼーションに果たす役日本のファッション業界で働きたいと思い、文化に入学。課題は大変ですが、頑張った分だけ自分が成長しているのを感じます。今学んでいるパターンの技術を活かし、卒業後は、サイズ感にこだわった服をプロデュースしたいです。人数382118531077643322レスリー・チャールズ・トレイさん(アメリカ)アパレル技術科 2年2023年度 国別留学生一覧国名国名№11ベトナム14アルゼンチン14イスラエル14エクアドル14キルギス14スウェーデン14スペイン14チェコ14チリ14ポーランド合計テキスタイル科はまるで大家族のような雰囲気で、先生はいつも私達学生のことを気にかけてくれます。染め・織り等様々な技法を学びつつ、最終的には人の体に合わせた立体作品を作れるのが、本当に楽しいです!人数2111111111608タン・ユインジュウさん(台湾)ファッションテキスタイル科 2年割が大きいと渡井氏は語る。「ファッションは国内に閉じず、世界に向けて発信していくべきもの。国籍の多様な学生が集うことで、国際的なファッション感覚が養われるだけでなく、ダイバーシティ&インクルージョンとは何かを学生達は身をもって学んでいます。授業では多くの課題で協働するため、考え方の違いから喧嘩になることも。しかしそれをきっかけに、異なる価値観を受容し、互いの感性を刺激し合いながら、良い物を作り出す経験を積み重ねていきます」。和装が主流だった大正時代に、到来する洋装需要を見越して、新たな衣生活の価値創造をリードするグローバル人材を100年にわたって輩出してきた当校。「これからも本校が育成したいのは、世界に通用するクリエイター。留学生を含めた3500名もの個性あふれる学生が『ファッションが好き』を共通言語に一堂に会し、同じ目的に向かって切磋琢磨することで、クリエイションが磨かれ、ひいてはイノベーションが生まれます。留学生をはじめとする多様な人々が集まって、化学反応が起こる場を作ることで、教育の高度化と質の向上をはかっていきたい」。渡井氏の言葉は(文/武田尚子)力強い。 施設が充実しているのも、文化の魅力。デジタルプリントができる施設があるので、私はオリジナルでデザインした柄で作品制作を行っています。コンテスト作品としてもコンセプトを表現しやすく、いろいろなコンテストに挑戦できました。ユイ・ソーンエンさん(香港)服装科 2年※学校案内書2024より引用● 留学生の声 ●● 留学生の声 ●● 留学生の声 ●

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