カレッジマネジメント240号
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93明るく開放的な大教室1階311教室(500人収容)移動動線を通路としてだけでなく、空間として利用できるようにラウンジを兼ねた廊下にう、個人・グループ、様々なシーンに応じて利用できる共用スペースを設けている。建物内の教室の特徴としては、廊下との仕切りをガラスパーテーションにし、共用部からも講義やゼミの様子を伺うことができるようにした。また、建物の中央部にベンチやプレゼンスペースとしても利用できる中央大階段を設置したほか、各階をつなぐ階段はフロアを見渡せるオープンな造りとしたことで、お互いの存在を認識し、日々異なる出会いと発見、刺激を生み出す空間を形成している。1階の311教室(500人収容)は、講義に加えて講演会や演奏会、催し等の利用も考慮し、ホールのような教室空間とした。キャンパスの新しい玄関口となったバス停と隣接していることも踏まえ、階段状の広場を整備して外部から311教室へ直接出入り可能な造りとしている。新3号館外壁の帯のカラーには、既存棟のアクセントカラーと調和するブラウンとスタイリッシュな濃グレーを取り入れ、分野を越えた横断的な学びと歴史の積み重ねを表現。本学の教育の理念を具現化したシンボル性の創出を図った。2024年2月には、体育会スポーツクガラスのパーテーションで仕切られた教室と廊下建物中央にある大階段。学生同士のコミュニティの場であるとともに、オープンレクチャーや研究室の活動展示スペースとしても利用できるライミング部の練習場所として、敷地西側にリード競技用のクライミングウォールを設置した。高さ12m、幅3mの壁を2基有し、それぞれ国際規格を満たすルートを設定できる。今後、大会やイベントを実施することで、スポーツクライミング競技の拠点となることが期待される。「人間力と実践的能力をもち、多様な人々と協働して社会に貢献できる人材を育成する。」という教育の理念のもと、学生や教員が交流を図りながら成長できる環境を引き続き整えたい。キャンパス西側に設置されたクライミングウォール(文/摂南大学)スポーツクライミング競技の拠点が誕生

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