24また、地域への愛着のあり・なしも、分岐する重要な項目だろう。生活を通して、その地域の良さを実感したり、友人やその地域の人との交流等思い出が増えていったりしたことで愛着が高まり、就職先地域として選択している様子もうかがえるからだ。愛着を上げるための工夫点として学生の声から考察すると、当たり前と思われるかもしれないが、愛着を高めるにはまずは“地域”を知ってもらうことが有力ではないだろうか。地元や居住地域こそ身近さ故に、知らないことも多いのではないかと思い、改めて地域を知ることで新たな発見ができよう。余談だが、私は東京出身で都内のランドマーク等は知ってはいるものの、誰かを案内するために訪れたことはあってもなかなか自ら出向いたりしていなかったが、訪れたことで、案内した人よりも自分が楽しみ興味をそそられたことも少なくない。また、東京の観光名所等が掲載されている情報誌を見て、知らないことの多さを実感したこともある。学生の声で「地域内の交流がない」とあったが、もしかしたら交流の場があったかもしれないが、異なる地域からの2024年卒2023年卒2022年卒2021年卒2020年卒2019年卒2018年卒2017年卒2016年卒2015年卒2014年卒図表4 「A:特定の地域で働く」/「B:全国や世界等、幅広い地域で働く」大学生(単一回答) ※AとBとではどちらの考えに近いかを回答どちらかというとA33.733.930.428.230.830.032.229.130.125.726.8進学者の場合、一人暮らし等で不安や戸惑うことで、行動範囲を広げることの難しさが立ちはだかるのではないだろうか。大学にて新入学生向けの交流イベント等を開催しているところも見受けられるが、積極的に参加する学生ばかりではないだろう。参加を躊躇している学生へ、何かしらのきっかけがあるとよいのだが、外国人留学生と日本人学生とを意図的に行動を共にしたことで、留学生が孤立せず様々なイベント参加を促すことができたというような事例が参考になるかもしれない。また、“地域との交流”の場があっても良いのではないだろうか。前述で触れたように、就職活動を通して新たな就職先と出会うこともあるため、早い段階の大学入学時より適時、地域との交流を通してその地域内にある企業等を知る機会を設けることで、解決の糸口が見つかるかもしれない。学生にとって身近な存在である大学が、まずは手を差しのべることできっかけが生まれ、産学官で連携を取りながら推進していくことも有益であろう。産学官連携の事例としては、地域ぐるみのイベントやインターンシップ等が参考になると思われる。どちらかというとB35.133.532.931.433.231.730.330.729.432.331.6出典:就職みらい研究所 「働きたい組織の特徴調査」各年卒AB21.722.424.324.623.324.022.623.822.524.824.5(%)9.510.212.415.812.714.314.916.418.017.217.1
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