カレッジマネジメント241号
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1特集4リクルート カレッジマネジメント241 │Jul. - Sep. 2024前号第2特集で国を越えて移動する留学生について特集した。今号のターゲットは国内で移動する若者である。現在、統計データで見ると「若者は移動している」ように見えるが、実態は移動する層と移動しない層で二極化しているようだ。では、その背景にどのような社会情勢や若者の価値基準があるのか。そして、物理的な距離を越えて若者を惹きつける学校には何があるのか。若者のニーズにどう寄り添っているのか。そこにしかない価値をどう創り、主体的な移動を促すのか。本学のターゲットは誰で、どこにいて、何を魅力と感じるのか。それは、マーケティング戦略の話でもある。そして、挑戦心ある若者を育成するための地域連携・高大連携の話でもある。「若者が地域にいない」と嘆くだけではなく、「どうすれば来てもらえるか」を本気で考えなければ、早晩地域は今以上に衰退するだろう。「今いる若者をどう囲い込むか」という思考も、広がりには限界がある。では、われわれは、「若者が来てくれる地域」をどのくらい解像度高く描けているだろうか。そこで高等教育機関はどのように存在感を放っているだろうか。東京一極集中と呼ばれて久しい人流だが、東京と二項対立的に捉えないことで、見えてくるものはたくさんありそうだ。本特集では、進学・就職時点の移動についてデータで現状を俯瞰しつつ、現場の兆しや変化を多く盛り込んだ。今後さらに厳しくなるであろう状況と取っ組み合う参考になれば幸いである。若者はなぜ移動するのか

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